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ハワイ島が「キラウエア火山」で観光客を魅了するのであれば、青く光る溶岩も観光資源にならないわけがない。インドネシアのジャワ島東部に、夜間になると大変神秘的な光を放つ火山があり、徐々に世界の人々の注目を集めている。
2010年公開のディズニー映画『魔法使いの弟子』のワンシーンを想像させるような見事な青白さ。だが彼らがCGで作品をこしらえているのに対し、こちらはまったく人の手が加えられていない地球のありのままの姿、自然界の賜物である。なんとこれは溶岩流で、「黄色~赤」という人々の概念を見事に裏切る美しさだ。世界でも稀な美しさを湛えるこの光景が拝めるのは、インドネシア・ジャワ島のカワ・イジェン火山。青白く見える理由は放たれている光の波長域の放射量と温度によるもので、摂氏1000度の時には目に暖色を感じさせる波長域の放射量が高いが、1300度を超すと寒色に見える波長域の放射量が優ってくるためだという。
山頂に登れば、淡いグリーン色が魅力的なカワ・イジェン火口湖もある。そのためさっそくプロ・アマチュアを問わずカメラマンたちが世界各地からここを訪れ、硫黄が放つ火山性ガスの危険にさらされながらも撮影に挑んでいるもようだ。だが青白く光る溶岩流はあたりが暗い時間帯に限られるため、宿泊施設も必要になるであろう。ここもいずれキラウエア火山のように、ジャワ島を代表する観光スポットとなることが期待されているもようだ。
※ 画像はwhenonearth.netのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)