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[ニューヨーク 12日 ロイター] - ロイター通信が独自に算出したところによると、米電気自動車(EV)専業テスラ・モーターズ(TSLA.O: 株価, 企業情報, レポート)の時価総額が、同社が目標とする米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)と肩を並べる水準に達するには、販売台数が大幅に伸びない限り、概算で26年かかりそうだ。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は11日、2025年までに同社の時価総額をアップルに匹敵する7000億ドルまで引き上げられると述べ、アナリストらを驚かせた。テスラの現在の時価総額が266億ドルであることを踏まえると、目標達成には株価が2700%上昇することが必要との指摘が投資家の間から上がった。
実際のところ、現在の年産5万5000台体制でテスラが時価総額目標を達成するには、40年まで完売を続けなくてはならない。
マスクCEOは生産能力の増強を見込んでいるが、どれだけ伸びるかが問題。現在テスラのEV1台当たりの時価総額は48万ドルだが、この比率が変わらないと仮定した場合、毎年145万台を販売しなければ時価総額7000億ドル、また将来の成長性に対する投資家の信頼を正当化できない。
同社のEVを購入した者は、マスクCEOが目標に掲げる25年までに、親友や親族を説得して新たに26人に購入させることが必要になる計算だ。
これと比較すると、昨年トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)(時価総額2211億ドル)の世界全体の販売台数は1020万台で、1台当たりの時価総額は約2万1681ドルだった。
ボストンを拠点とするフィドゥシアリー・トラストのマイケル・ミュラニー主任投資責任者は、テスラのバリュエーションの高さが、同社株式を保有していない理由だと説明。「次世代の自動車かも知れないが、(テスラへの)投資を将来の成長性に対するものと考えるには無理がある」とコメントした。
ミュラニー氏によると、ドイツのBMW(BMWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)やアウディ(NSUG.DE: 株価, 企業情報, レポート)は最終的にテスラと同等のEVを市場に投入する見込みで、テスラはこうした高級車メーカーとの厳しい競争に直面する。これと比較すると、テスラが目標とするアップルは、1台200ドルのiPhone(アイフォーン)を販売する容易な事業を展開していると指摘した。