マレーシア出身で中華圏で活躍する女性歌手・梁静茹（フィッシュ・リョン）が、４年ぶりにコンサートツアーを開催。３月１３日と１４日の上海公演では、１万３０００人の観客を前に感動の涙を流したそうだ。２０１０年に実業家男性と結婚したフィッシュは、１４年４月に男児を出産し産後４カ月後に活動を再開している。台湾メディアの中国時報は、フィッシュの人気ぶりを伝えた。
　
　　復帰後のフィッシュは、「４つのＣＭキャラクターを務め、イベント２０本に出演。上海から始まったコンサートは、５０公演決定した」という。ステージは海底をイメージした設計で、「熱帯魚やクラゲが踊り、ヒット曲「崇拜」を歌う時には水晶の椅子に座って、３メートルの高さまで上昇する」見せ場があるそうだ。コンサート製作費は１億元（約１９億円）との事だが、手にするギャラは「１０万米ドル（約１２００万円）位になるだろう」と、中国時報は推測した。
　
　　夫の母親の協力を経て、芸能活動を再開したというフィッシュだが、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）には「ツアーを終えた後は、息子の成長に寄り添いたいと思うかもしれません」と書き込み、最後のツアーになるのでは！？　と不安がるファンが少なくなかったようだ。だがフィッシュは「ツアーが一段落ついたら、まずは息子の世話からしたい。でも私は舞台に立つことが好きなんです」と、引退を否定した。
　
　　上海コンサートでは、歌手デビューのきっかけを作った歌手でプロデューサーの李宗盛（ジョナサン・リー）とデュエットするなど見所をたっぷり作り、観客を魅了したフィッシュ。美しい歌声を披露し、私生活ではママとして奮闘するなど、女性たちがあこがれる人生を歩んでいきそうだ。（編集担当：饒波貴子）
　
　
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