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「幼稚園児が、いつまでも飽きもせずに長いこと砂場で遊んでいるじゃないですか。私にとって創作っていうのは、あの感覚なんですよ」
私はね、「ときどき歌手」なの。CDアルバムなんかを何枚か出させてもらっていますが、歌だけで食えたためしがないんだな。なので、いろんな仕事を経験しましたよ。
練馬の飯場を皮切りに、新聞配達、旋盤工、クラブのドアボーイ、魚問屋、地下鉄工事の作業員、飯場の飯炊き、川崎で立ちんぼなどなど。だから、人から歌手って言われると、とても違和感があるんです。自分でも何が本業なのか、わかりませんからね(笑)。
まあ、人と比べれば、デタラメなんだろうなあ。裏街道を歩いているんだろうなあって実感していますけど、自分では結構、王道歩いているつもりなんです。嫌なこと、嫌いなことはしなかったっていうだけで。いつだか、こんな私のドキュメント映画を撮りたいっていう酔狂なフランス人の映画監督が連絡してきたんです。ヴィンセント・ムーンっていう人でした。
面倒くさいと思ったんですが、彼の映像を見たら、すごい才能だと思ってOKしたんです。できたのを観たら、浪花節になっちゃって。幼少期に、長男と私が別々に暮らしていたんですが、そこをクローズアップされてしまって、兄弟が一緒に暮らしていないとか、そんなのどうでもいいじゃん。
だから、プロデューサーに直してとお願いしたんです。彼もそこは表現者だったんでしょうね。全然折れてくれなかった。そしたら、公開が1年も遅れたし、私がダダこねてもなあと思い折れたんです。
だから、「皆さん、映画のチケットは買ってください。映画は観ないでください」ってお願いしました(笑)。
映画の時は、撮影するのにお金、いっぱいかかっただろうと思い、折れましたが、怒るときもあるんです。例えばたばこ。東北新幹線なんて喫煙するところないんですよ。あれは喫煙者に失礼だ。昔の国鉄の赤字は、たばこ税で埋めたんですよ。だったら、喫煙者だけ無料でグリーン車に乗せるのが筋でしょう。そんなに体に悪いなら、売るなってことですよ。
ほかにも、政治家ね。あれは人を騙すのが仕事でしょう。そういうやつらが寄り集まって政党を作って、国から助成金もらっているんですよ。本当に気骨のある人なら、徒党なんて組まずにひとりで戦うべきですよ。
私は、徒党は組まないし、政治的な人間でもないし、右も左も興味ないです。だから、ひとりで戦う。…