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AKB48の若手~次世代メンバーが主な出演者として話題のドラマ「マジすか学園」。
最新シリーズである「マジすか学園4」は島崎遥香、宮脇咲良のW主演で話題となり放送を日テレに移し好視聴率をマークしている。
ストーリーは美少女同士が喧嘩に明け暮れるという、斬新な学園モノ。しかも、現実のAKB48グループ内での人間模様まで脚本に活かされ、今回も、学園の番長格であるソルト役の島崎遥香、そしてソルトを中心とする学園の四天王に横山由依、入山杏奈、川栄李奈、木﨑ゆりあが起用され、その強敵たちを倒し道を切り開くさくら役に宮脇咲良が抜擢された。つまりは、現実世界のAKB48グループ内で、宮脇咲良がAKB48選抜センターへ抜擢され、島崎遥香らを脅かす存在となっていることをベースとしている。
※写真は、『マジすかFight』も収録される、AKB48『Green Flash(初回限定盤Type A)』(キングレコード)
ドラマは気の利いた演出と脚本で話題だが、主題歌も「神曲!」としてファンの間では親しまれている。シングルカットされている曲がないので一般的には馴染みがない曲ばかりだが、遊びの効いた楽曲が魅力的だ。
第一シリーズから、『マジスカロックンロール』『ヤンキーソウル』『ぽんこつブルース』『マジすかFight』と続く主題歌。『マジスカロックンロール』はロックベースの歌謡曲。ノリもよく、歌詞はその当時、上を目指し突き進んでいるAKB48にぴったりなものとなった。シリーズ最高傑作の主題歌と推すファンも多い一曲だ。
『ヤンキーソウル』はこれぞ、秋元康!と言える、アイドルコミックソング。とんねるずで一世を風靡した路線を継承し、「M! A! J! I!マジジョ!マジジョ!」とお鼓舞するように歌う姿は、LIVEでも鉄板で盛り上がる。
そして『ぽんこつブルース』。マジすか学園3の世界観そのままに、ホーンセクションが渋い、60~70年代の歌謡曲調の楽曲。アイドルソングの歌謡曲へのアプローチは珍しくはないが、ここまでゴリゴリの歌謡曲で主題歌を提示したことでマジすか評価が更に上がった。
そして最新シリーズの『マジすかFight』。「道を開けろよ」という宮脇咲良の鳥肌の立つような台詞から始まる歌謡曲ロック。詞の世界観も現実世界でAKB48が置かれているアイドル業界での立ち位置を表していると深読みできる。アイドル戦国時代と呼ばれる昨今、無数にいるアイドルグループの中で依然、圧倒的な強さを見せているAKB48。どこかに自分たちを脅かす相手はいないか?「わたしを倒してみろ」と挑発する歌詞は、まさに現在のAKB48そのものにも聞こえる。「マジすか」の世界観もしっかりと描かれている傑作だ。
シリーズを通して、これだけ良質な主題歌が聞けるマジすか学園。佳境を迎える「マジすか学園4」もますます見逃せなくなりそうだ。