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BPO放送倫理検証委員会は6日、放送後に聴覚障害や作曲が虚偽であることが明らかになった佐村河内守氏を「全聾の天才作曲家」として伝えたNHKなど5局7番組について、「放送倫理違反ではない」との見解を6日、発表した。川端和治委員長は「虚偽を見破れなかったことについてはやむを得なかった」との判断を発表した。
委員会は1年にわたり佐村河内問題を詳細に調査。昨年11月と12月には佐村河内氏と、ゴーストライターを務めた作曲家・新垣隆氏からも話を聞いた。また、聴覚障害の権威・慶応大学医学部の小川郁教授にも見解を求めた。この結果、あらためて全聾、作曲が虚偽であったことを確認した。
一方で、各番組の取材経緯なども検証。「裏付け取材は不十分なところもあったが、放送時点においてその放送内容が真実であると信じるに足る理由や根拠が存在していたと判断し、放送倫理違反があるとまでは言えない」とした。
その上で、各番組になぜだまされたのかなどの「自己検証を十分に行い、その結果を視聴者に説明してもらいたい」と要望した。
佐村河内氏の問題は2014年2月に発覚。NHK、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ新広島の番組が審議対象となっていた。問題発覚後にはNHKが検証番組を放送している。
川端和治委員長は「制作当時は注意を払えば虚偽を見抜けたのではないかと検討した。しかし、虚偽の自伝を一流出版社から出しており、それを信じてしまったことや、いろいろな疑問点があっても、佐村河内の説明に納得してしまったということがあった。見破れなかったことについてはやむを得なかった」とした。