モデル兼女優の香里奈(31)が芸能界を引退するという噂が飛び交っているらしい。そんな憶測ネタが東スポの中面に、囲みコラムとしてひっそりと報じられていた。

CMやドラマに引っ張りだこだった香里奈の露出が一気に減ったのは、やはり“あの一件”からだろう。昨年の3月、フライデーが「衝撃の流出ベッド写真」を掲載。ハワイのコンドミニアムでのセックス後を連想させる“大股開き写真”は、これまでの「かっこいいアネキ」のイメージを台無しにするインパクトだった、みたいだ。

以降、ドラマのオファーはなくなり、もはやレギュラーは通販会社のCMとファッション誌の連載だけで、以前は常連だった「好きな女子モデルTOP10」(週刊『オリ★スタ』調べ)でも、最新版では圏外に消えたのだそう。

「一時は芸能界の実力者が再起に力を貸すという情報も流れたが、あの写真のダメージが予想以上に大きく、手を引いてしまった」と事情通は語っている。

さらに、昨年9月に開催された秋の『東京ガールズコレクション』以外、香里奈は公の場にも姿を見せなくなった。かねてから「30歳になったら結婚して芸能活動をセーブしたい」と公言していたことも重なり、春の東京ガールズコレクション(2月28日開催)を最後に、芸能界を引退すると噂されているのだという。

一方で、「エリカ様」こと沢尻エリカ。茶髪、ときには金髪のイメージが固定していた彼女が髪を黒色に戻し、「何があった？」「失恋の痛手か？」などと、どうとらえたってどうでもいいネタが、最近でもネット上で関心を呼んでいる。

好奇の目であろうが嫌悪の目であろうが、エリカ様の一挙手一投足にここまでの注目が集まる現状だけからも“完全復活”を果たしたと言って良いのではなかろうか。“ハワイでのハメはずし”なんかとは比べものにならないスキャンダルに、かつてはまみれまくってきたにもかかわらず、だ。「自宅連れ込み不倫」で矢のようなバッシングを受けた、あの矢口真里もなんだかんだ言って復活の兆しを見せている。

ちまたの“一般人は”、芸能人のそういう“しぶとさ”を見たいのだ。その“しぶとさ”を、ときには「信じられない」と嘲笑し、ときには「見習いたい」と憧憬の念を、誰もが抱きたいのである。そう考えれば、麻薬でも淫行でもない“大股開き”程度の逆風で凹みっぱなしの香里奈は、あまりに芸能人として「ヤワすぎる」と叱咤せざるを得ない。

オラニャン女子キャラへの転向でも「どうせ流出しちゃったんだからいっそ全部見せちゃいます」的なヘアヌード写真集発行でもかまわない。“隠せなかった汚点”を逆手にとって、芸能人ならではの“しぶとさ”を我々に是非とも知らしめてもらいたい。じつは香里奈の顔がけっこうタイプだったりする私のこの切なるエール、本人に届けば幸いだ。

(山田ゴメス)

文・All About News Dig編集部(All About )