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世間を騒がせた矢口真里事件から、気付けばもう二年が経つ。イケメンモデルの梅田賢三(193cm)を自宅にお持ち帰りし、それが夫の中村昌也(192cm)に見つかって修羅場に。矢口真里(144cm)は離婚し、夫に慰謝料を払い、一年以上芸能活動を自粛することとなった。「矢口の男性の趣味は、高身長に加え…住んでいるのはタワーマンション。窓からは東京タワーやスカイツリーが見渡せたそうです。大きいものへのフェチがあるのか、それともそそり立つ形状が好きなのでしょうか……」とコラムニストの辛酸なめ子氏は新刊『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)の中で分析する(p13~)。男性有名人は浮気してもだいたい許されるのに、女性の場合はビッチの烙印を押されて何もかも失うことになりがち、と真面目な問題提起をする一方で、辛酸氏は矢口の過去の男性遍歴が捨て置けないほどハイレベルなイケメン揃いであると指摘(小栗旬、元Jr.の魚谷輝明、モデルの川久保拓司など)。ゲームや漫画、ダーツ、カラオケ、フィギュア集めといった矢口の趣味に、彼女がここまでモテる秘訣や、付き合ってきた男の影がありそうだ、と続ける。さらには、当時矢口の騒動があまりに大きかったため、同時期に行われていたAKB総選挙のニュースがかすんでいたことに言及している。「矢口は身を犠牲にしてハロプロの威力を見せつけようとしたのかもしれません」(辛酸氏)。
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酒井法子事件を振り返る章(p37~)では、厳粛な雰囲気だった復帰会見でマスコミにリクエストされ「本当にみなさま“ありがじゅう”。“マンモスうれピー”です」とのりピー語を言わされていた、と辛酸氏。その様子から、「彼女は基本、頼まれたら断れない性格なのかもしれない……」と、のりピーが本当に再び罪を犯さずにいられるかを心配している。
さらに別の章でテーマとして挙げているのは、スピード離婚や、バラエティ番組で7股かけたことがあると発言していた遠野なぎこについて(p119~)。2009年に年下会社員と結婚するも72日間で離婚、その後2014年に再婚したバー経営者とは55日間と、自身の記録を塗りかえるスピードで離婚している。今のところ、芸能界最速の記録を保持しているのだという。これについて辛酸氏は本書の中で「籍ピストン」というアクティビティを提唱。遠野なぎこは「離婚って気持ちいいかも…籍を入れて抜く! 籍ピストン…とくに抜く瞬間がいいかも!」と思うあまり、スピード離婚に走ってしまうのだと辛酸氏は考察している。
間男事件として叩かれた矢口真里は「AKBへ向けたハロプロの威嚇」。のりピーの一挙手一投足を見逃さず彼女の今後を案じる。そして遠野なぎこが繰り返す離婚については「“籍ピストン”が気持ちいいから仕方ない」と結論付ける。辛酸なめ子氏の『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)は、スキャンダルの主に対する優しさ溢れるコラム集なのだった。
文=朝井麻由美