決起集会で気勢を上げる連合の古賀伸明会長（中央）ら＝１２日午後、東京都文京区の後楽園ホール

　 　連合は１２日、２０１５年春闘のヤマ場となる集中回答日を１８日に控え、東京の後楽園ホールで決起集会を開いた。古賀伸明会長は「１０年来続くデフレからの脱却を確実にするため、粘り強く取り組まなくてはならない」と強調、賃金水準を底上げするベースアップ（ベア）獲得へ最後まで交渉を続けるよう訴えた。
　　集会には連合傘下の労働組合員約１６００人が出席、「経営側は賃上げ実施の英断を下す時に来ている」とのアピールを採択した。　
　　今春闘で連合は、政府からの「賃上げ要請」や企業業績の回復を背景に、前年を上回る「２％以上」のベアを要求。これまでの労使交渉で、電機大手や自動車各社などで前年実績を上回る賃上げ実施が確実な情勢となっている。