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音楽DVDで世界を見なきゃ (6) 普段着なのに素敵すぎるアーティストたち

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音楽DVDで世界を見なきゃ (6) 普段着なのに素敵すぎるアーティストたち

音楽DVDで世界を見なきゃ (6) 普段着なのに素敵すぎるアーティストたち 

 こんにちは、hitoです。皆さんに報告があります。私のCDデビュー時期が少しだけずれて、年末から来年の1月頃になりました。その分、より良い楽曲をみなさんにお届けしようと、レコーディングも頑張ったので、楽しみにしていてください。今日も、デビュー曲のジャケットのアイデアを出したり、イラストを描いてました。ジャケットにもかなり気合入れてますので、期待していてくださいね。

楽曲だけでなく、その姿勢にも学びました

 イギリスを代表するロックバンド、コールドプレイのドキュメンタリー作品を見ました。ライブ映像やPVの合間に、メンバーや関係者がコールドプレイの歴史や、その魅力を語るというもので、それほどコールドプレイには詳しくない私でも楽しめる作品でした。バンドのフロントマンで、ボーカルのクリス・マーティンの音楽に対する考え方が、凄く私にとっても参考になるというか、同意できるもので、印象に残っています。

 クリスは、音楽以外にも、様々な社会活動を行っています。なかでも、チャリティーに力を入れているようなんですが、彼は自分が有名人だという事をちゃんと理解した上で、チャリティーイベント自体をただの見せ物にするのではなく、きちんと自分の名前を良い意味で利用した効果のある活動にしようと努力しています。援助が必要な地域や、問題に関して、しっかりと学んだり自分が直接赴き、そういった活動を行っているのです。私自身も様々なチャリティーイベントに、ただアーティストが演奏して終わり、みたいな何か嘘っぽいものを感じてしまう事が多かったので、このクリスの姿勢は素晴らしいと思いました。

 もちろんパフォーマンス自体も素晴らしくて、キーボードを弾きながら歌うクリスの姿には鳥肌が立ちました。とにかく曲もいいのですが、その声と演奏する姿が魅力的なんです。コールドプレイの全てのアルバムを持っているわけではないのですが、改めて、ファーストから3枚全てを聴いてみようと思いました。

 コールドプレイ『アーティスト・レジェンド コールドプレイ』
 発売Jungle・販売エイベックス・マーケティング
 10月31日発売 3,000円

ダンス担当のメンバーがいるロックバンド

 1990年代の初頭、イギリスのクラブシーンで「マッドチェスター」というムーブメントが起こっていたそうです。ロックとダンスミュージックが融合したような音楽がクラブで大流行して、ストーン・ローゼスと共にそのシーンの中心にいたのが、このハッピー・マンデーズでした。本作はそのハッピー・マンデーズが再結成して、スペインのバルセロナで行ったライブの模様を収録したDVDです。

 会場の前に並んでいる観客たちの期待に満ちた笑顔が素敵です。「ハッピー・マンデーズは僕の人生を変えてくれた!」、「私はあの時期、マンチェスターに住んでいたのよ!」などなど。このように、当時からファンだった人たちが、本当に今回の再結成とライブを楽しみにしているのが、伝わってきます。

 楽曲は、ロックとダンスミュージックの融合と聞いていたのですが、現代のロックとして聴こえます。それだけ、彼らが当時、新しい音を奏でていたのだと感じました。ボーカルのショーン・ライダーは、完全に普段着で、ほとんど動かず、とにかくダルそうに歌っていますが、それが絵になるから不思議です。ギターの人がすごく面白いフレーズを弾いていたこと、そしてマラカスを持ち踊っているだけのベスというメンバーがいたことが印象的でした。歌や演奏はせず、ひたすらステージで変なダンスを踊っていて、どうしても気になってしまいます。彼は昔からバンドの正式メンバーで、踊り担当だったようです。なんだかリラックスしていて、自由な感じがとっても良かったです。

 ハッピー・マンデーズ『ライヴ・イン・バルセロナ』
 コロムビアミュージックエンタテインメント
 11月2日発売 3,990円

普段着なのに最高にかっこいい

 電気グルーヴが、去年のフジロックフェスティバルに登場した時のライブ映像を見ました。フェスという事もあって、もう客席はありえない程の人の数で……。あの物凄い数の観客を見ただけで、こっちまでテンションが上がってしまいました。

 あれだけ大きなイベントで、大観衆を前にしているのに、石野卓球さんも、ピエール瀧さんも、普通の衣装というか完全に私服で登場してきた事にまず驚きました。どうしてもああいう場所ではアーティストって気合入って、かっこつけちゃうと思うんですよ。それなのに、ふたりは完全にコンビニに買い物に来た若者みたいな感じで、それが逆にすごくかっこいいと思いました。

 初期の『N.O.』みたいな楽曲も物凄く踊れるアレンジになっていたのはさすがです。ピエール瀧さんが富士山のコスプレで『富士山』を歌うという、昔ながらの電気っぽいコミカルな部分もあったんですが、全曲とも、ひたすらみんなを休まず躍らせるダンスミュージックでした。

 私も大好きな『Shangri-La』というヒット曲は、ライブで演奏する事はほとんどないらしいんですが、今回のライブでは序盤で披露され、観客も一緒に歌っていました。『N.O.』もそうですが、躍らせるだけでなく、みんなに歌わせてしまう電気グルーヴの曲は、本当に凄いです。

 あと、電気グルーヴは、ライブでも全曲打ち込みの音なんですが、楽器演奏がなくても、あそこまで観客を盛り上げて、パフォーマンスを成立させている事に感心しました。私のライブでも、バンド演奏の時と、打ち込みの時があるのですが、やっぱりバンドの時のほうが、盛り上げ易いと思ってしまうんですよね。どちらの場合でも同じように盛り上げて、良いライブができるよう、頑張りたいと思いました。

 電気グルーヴ『Live at FUJI ROCK FESTIVAL '06』
 キューンレコード発売中 2,600円

 私はもちろん、皆さんと同様、かっこいいというのに憧れます。でも、今回、ハッピーマンデーズや電気グルーヴの作品を観て、面白いとか、キメキメじゃなくて、ダルかったり力を抜いていて、「普段着っぽい自然体でもかっこよく見える」というスタイルに強く憧れました。

hito
 2008年初頭アーティストとしてついにCDデビュー予定。現在は女性誌を中心にモデル活動を続けつつ、デビューに向けライブとレコーディングの日々。オリジナル楽曲はこちらで試聴可能。ブログはこちら。
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