ジャパン女子プロレスの旗揚げから、神取忍らと並び、「四天王」のひとりとして人気だった風間ルミ（４９）。酒はレスラーになってから鍛えられて強くなったそうだが、現在はタレント業の傍ら、昨年６月にオープンした格闘バー「ルミエール」の経営に参加している。
　
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　　女子プロレスラーといえば“酒禁止”って思っている人が多いけど、それは全女（全日本女子プロレス）だけですよ。私たちの師匠だった山本小鉄さんは「プロレスでも酒でも恋でも、何でも一番になれ！」っていう教えだったから、練習生の頃からガンガン飲んでました。
　
　　シュートボクサーからレスラーになったばかりの頃は練習がつらかったですね。そのストレスがたまっていたせいか、寮に帰ると酒盛りしてました。もちろん、翌日の練習がさらにきつくなるのは覚悟の上。正直、吐きながら練習したこともありましたね（笑い）。
　
　　当時、私たち練習生は全員寮生活。一軒家組とマンション組に分かれていて、私は後者で神取と同室でした。ある日、相当酔った私が、後輩たちのいる一軒家へ乱入。初めは機嫌よく飲んでいたのに、私が暴れ出したらしい。その上、私を押さえようとしたダイナマイト関西の顔をはずみでカコーンって蹴り上げちゃった。さすがにまわりも「これはやばいぞ」って雰囲気になって、みんなで私を押さえ込もうとしたら、いきなり何事もなかったかのように部屋に戻ったそうです（笑い）。
　
　　でもね、目が覚めた時には暴れたことを思い出して反省しましたよ。
　　ソッコーで、菓子折りを持って謝りに行きました。後輩たちは何をやっても許してくれるので、どんどんエスカレートしちゃいましたけど（笑い）。巡業でホテルに泊まったときも、酔って他の部屋に忍び込んでは、寝ている後輩を目がけて「プランチャー（飛び技の名）」って叫びながら飛び乗ったりしたなぁ。
　
　　後輩だけでなく、神取を真っ青にさせたこともありました（笑い）。部屋で一緒に飲んでいた時に、なぜか急に自分は空を飛べるような気がしたの。
　　それで、５階にあった部屋のベランダから飛ぼうとしたんですよ。慌てた神取が、必死に止めてくれましたから無事でしたけどね（笑い）。
　
　■飲み終わるとヘッドシャッフル
　
　　酒豪ぞろいの格闘家の中でも９日に引退を発表した天龍（源一郎）さんは別格に強かった。“どのくらい？”って聞かれても、こっちも酔ってるから正確な量は分かりません。だけど、ご一緒している時はたいていお店のお酒が売り切れになっちゃいましたね。…新日本プロレスとＷＡＲとＬＬＰＷとで巡業した時です。打ち上げで天龍さんが用意したのはビールやウイスキー、焼酎やウオツカなど、そこにあるお酒をアイスペールに全種類入れた“天龍カクテル”。これを、指名された人は一気飲みするのがルール。天龍さんは優しい方なので、まさか女の私を指名するとは思っていませんでした。
　　ところが、新日やＷＡＲのレスラーに「心意気を見せろ」って言って次々と飲ませた後、こっちを見てるって思ったら「風間さん、ＬＬＰＷの心意気見せてください」って。“マジっすか”って思ったけど「わかりました」って言って飲みましたよ。
　　このカクテル、実はもうひとつルールがあって、飲み終わった後は天龍さんからヘッドシャッフルされるんです。こんな飲み方してるから、どんどん酒が強くなっちゃったんですよね（笑い）。
　
　　今は「ルミエール」という店でママをやっています。当店にはスペシャルメニューがあるんですよ。それはキックとビンタ。私たちレスラーってファンの方から「技をかけて」とか「腕相撲して」とよく頼まれるんです。
　
　　でもね、少し間違えればケガをすることもあるのでやりたくないの。それでもリクエストが多いので、ビンタと尻キック限定でそれぞれ１０００円のオプションにしました。もちろん加減はしますが、尻キックは悶絶するお客さんが多いから、よーく考えて注文してくださいね（笑い）。