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照ノ富士(奥)は逸ノ城を寄り切りで下す=21日、大阪・ボディメーカーコロシアム
照ノ富士は息も絶え絶えだった。負ければ初賜杯が遠のく逸ノ城との一番は、先場所に続いて水が入る熱戦。「もう力が残ってないよ。(両手が)握れない」。新三役も優勝争いも先に経験している鳥取城北高の後輩を、こん身の力で退け、先場所の雪辱を果たした。
頭をつける狙いだったが、当たりが中途半端となって右四つがっぷり。「またかよ。重くて動かない」。上手を切れず、約3分半で水入り。再開後、相手の上手が一瞬離れる。頭をつけて一気に勝負に出た。
13日目に白鵬に土をつけて優勝決定を阻み、さらに千秋楽まで優勝争いの興味をつないだ。北の湖理事長(元横綱)は「よく追って、最後まで残った」と言えば、藤島審判長(元大関武双山)も「すごい。新三役で勝ち越すだけでも大変なのに」と手放しで褒めた。
逆転優勝を手繰り寄せるには、千秋楽で豪栄道にまず勝つことが条件。大関と胸を合わせる展開になれば、重さも生きて勝機は広がる。決定戦になれば残り2番。「もう疲れたよ」と、いつもの無邪気な笑顔。関脇が強い場所は盛り上がる。荒れる春の続きはあるか。