[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
マーリンズのイチロー外野手(41)が8日(日本時間9日)、カージナルスとのオープン戦に「7番・右翼」で出場し、2打数無安打1打点。四回の守備では三塁へのダイレクト送球でオープン戦初補殺を記録し、スタンドをどよめかせた。
二回の第1打席は無死満塁の好機に一ゴロ。右腕のハリスに対し、カウント3-1から内角の150キロ速球を叩いたが、ワンバウンドの打球は野手の正面。三塁走者が生還し、オープン戦初打点をマークした。四回の打席はカウント3-1から左腕クーニーの143キロ速球を打って出て中飛だった。五回の守備から退いた。
試合は、マーリンズが2-5で敗れた。
イチローがスタンドをどよめかせたのは四回の守備だ。2点リードの無死一塁。カージナルスの4番アダムスが放った右前打にチャージをかけた。ゴロ打球をすくい上げると、流れるような動きから三塁へ“強肩発動”。ノーバウンドの送球が三塁上で待ち構えていたプラドのグラブに吸い込まれ、敵軍の進塁を阻止した。
刺した走者はヤンキース時代の同僚だったアナ。イチローの頭には相手の走力はインプット済みだ。「行け、行けと思った」。走者が二塁を回るのを確認しながら投じたストライク送球。アウトがコールされた瞬間、バックネット裏の客席からは「OH!BABY!ICHIRO!」と感嘆の声が上がった。
イチローのレーザービームを受けたプラドは「ワンバウンドを予想していたのにダイレクトで来た。低めにコントロールされた、正確すぎる送球にびっくりした」と感心しきり。「イチローは守備練習でも打撃練習でもどんな時も試合を想定しながら動いている。その心構えが素晴らしいプレーを生み出すんだ」と力説した。
前日のメッツ戦は中堅手。この日は右翼手。今季は“第4外野手”として3ポジションすべてを守るイチロー。オープン戦初補殺。「あざぁーすという感じですね」と笑顔で会心のプレーを振り返った。