力投するＤｅＮＡ先発の三嶋＝１６日、横浜

　 　ＤｅＮＡの三嶋が、ローテーション入りへ大きく前進した。６回を３安打無失点、６奪三振、無四球の好投。最速１４８キロをマークした直球を軸に、スライダーや新球チェンジアップも効果的だった。「真っすぐが走り、低めにボールを集められた。自信を持って長いイニングを投げられた」と満足そうに振り返った。
　　先発枠は開幕投手を務める久保のほか、井納、山口、モスコーソは確定。高崎も有力で、残り１枠を４１歳のベテラン三浦と争う。三浦は前日に５回４失点。中畑監督からはきょうの投球を判断材料にすると言われ、「勝負だと思って腹をくくって投げた」。発奮する条件は整っていた。
　　昨季は開幕投手に指名されながら、８試合の登板でわずか１勝。「今年はやってやるぞという気持ちは誰にも負けない」。巻き返しに懸ける意気込みは強い。
　　中畑監督は三嶋の先発枠入りについて「まだ分からない」としながらも、「説得力のある内容だった。注文をつけることは何もない」。三浦をリードしたことを認めるような口ぶりだった。