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球春を告げる高校野球春のセンバツ甲子園大会が21日から開幕。組み合わせ抽選では、龍谷大平安対浦和学院、大阪桐蔭対東海大菅生などの好カードが決まったが、プロの各球団が追いかけるドラフト候補選手も聖地に立つ。かつてヤクルトの名スカウトとして古田敦也、宮本慎也らを発掘した片岡宏雄氏に今大会注目の将来の金の卵をピックアップしてもらった。
「センバツは、出場校が少ないこともあるが、この選手だけは!と目のつく選手は、そうは多くない。東海大相模の吉田凌投手やまだ2年の東邦の藤嶋健人が見られないのは残念だ。スカウトにとってセンバツは、素材としてのチェック。去年の秋からどう成長したか、ここから夏までに、どう変わるかを見るための指針のひとつとしての位置づけにある。ここ一番でどんなピッチング、バッティングをするのかというシーンを見逃さないこともプロで通用するかどうかの性格を知る意味でも重要。まあ、スカウトの目は往々にして節穴でもあるので(笑)見落としをしないためのチェックだな」
スカウトにとってのセンバツの位置付けを説明してくれた片岡氏が、真っ先に名前を挙げたのはドラフト1位確実の逸材とされる県岐阜商業の高橋純平投手だ。181センチ、70キロの恵まれた体からストレートは最速152キロをマークしている。甲子園最速記録は、佐藤由規(仙台育英→ヤクルト)、安楽智大(済美→楽天)の155キロ。ちなみにセンバツでは、藤浪晋太郎(大阪桐蔭→阪神)、平生拓也(宇治山田商)の153キロだが、その記録更新も期待されている。走者を背負ってもストレートの球威は変わらず、カーブを使った緩急に、ウイニングショットとして使えるほどスライダーも鋭い。
「体があるし、ボールの球威や、その質を見ても素材的に抜群で各球団のスカウトがドラフト1位候補と公言する理由もよくわかる。球道が安定しているし、テイクバックから力みがなく柔らかさがある。日ハムの大谷翔平の高校時代より安定感は上だと思う。高校生を相手に、これだけのボールを投げるなら、少々、コントロールが甘くなっても打たれないだろう。高校生にしては、かなり出来上がっていると思う。まだ球離れが早いことと、重心が高いのが気になるが、ぐっとキャッチャー方向へ体が乗っていくような下半身の使い方が、今後の肉体の強化とともにできてくるようになれば、さらに球速も安定感もアップするのではないか」
高橋の初陣は24日で、相手は古豪、松商学園だ。
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