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男・黒田博樹は広島だけでなく、日本のプロ野球界全体の救世主になるかもしれない。
「今季、地上波でのプロ野球中継数が増えると思います。まだハッキリしたことは言えませんが、黒田の帰還でここまで盛り上がるんですから、プロ野球の生中継で、テレビ業界は視聴率も稼げると見ています」(制作プロスタッフ)
キーワードはもちろん『広島戦』だ。黒田が帰還した2月16日、広島の地元テレビ局3社がこぞってその会見を生中継するという異例の光景が見られた。チームに合流した18日には40社、150人強の取材陣が広島キャンプを訪れ、ほとんどの媒体がトップニュースとして報じていた。球団も「ここまでスゴいとは…」と、緊急で『黒田専属整備員&広報』を密着させたほどである。
「推定20億円の契約を蹴って古巣に帰って来たというのが泣かせるじゃありませんか。終身雇用、浪花節の日本人のハートをわしづかみにした帰還劇ですよ。それに冷静に見てみれば、今年は阪神の球団創設80周年、V9以来の4連覇を目指す巨人、交流戦では同じく日本球界復帰の松坂大輔や、二刀流の大谷翔平との絡みも実現するかもしれない。黒田の広島を軸にすれば、ウマい商売になり得ますよ」(NPB関係者)
非公式を含め、NPBや広島に“アタリ”を付け始めた局も現れた。まして広島には一大旋風を巻き起こした『カープ女子』も味方に付いている。
「セも予告先発になったので予定が立てやすい。黒田の復帰初戦は、開幕3試合目の3月29日、対ヤクルト戦が最有力。日曜日のデーゲームですが“勝負”できます!」(前出・制作プロスタッフ)
緒方孝市監督はキャンプイン前夜のミーティングで、開幕投手に前田健太を指名した。「両雄並ばず」ではないが、新旧両エースに対する緒方流の配慮であり、こうした若い指揮官の奮闘ぶりも“サイドストーリー”として成り立つという。
そういえば、緒方監督も元アイドル選手だった。
「今、若い女子の観客が目立つのは、広島戦とプロレス。どちらも、かつてはビール片手にヤジを飛ばすオヤジの娯楽でしたが、雑誌でも『カープ女子』と『プロレス女子』の特集記事はよく組まれており、若者の嗜好が変わったことを物語っています。これに対し、Jリーグで観客の年齢層を正式に調査した結果、40代が最も多いことが判明しました。20年前のブームの際にファンになった若者が、そのまま高齢化したわけです。新しい、若い世代を取り込んだのが広島カープとプロレスというから驚きです」(スポーツライター・美山和也氏)
黒田の男気は、通の野球ファンをうならせただけでなく、普段あまり野球に興味のない老若男女の関心もひいている。
「広島戦を押さえろ!」とテレビ各局が慌てているのも当然なのである。