[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
かつて“平成の怪物”と呼ばれ、今季から日本へ戻り、鳴り物入りで福岡ソフトバンクホークスへ入団した松坂大輔(34)がついにベールを脱いだ。
工藤公康監督(51)は「何も心配していない」と、松坂評を聞く報道陣に笑顔を返していたが、4日の阪神戦に続き、10日の巨人戦でも変化球を多投。かつての速球とスライダーで三振の山を築いた姿はどこへやらといった投球スタイルだった。対戦した側の阪神と巨人も違和感を感じたようだ。
「毎回のように走者を背負い、勝負球は変化球ばかり。カーブ、スライダー、チェンジアップ…。対戦打者の打ち気を外す投球しかできなかった」(関係者)
阪神戦のネット裏にはパ・リーグ5球団のスコアラーも陣取っていたが、松坂に「平成の怪物と呼ばれていたころの輝きはない」と判断したという。
「ソフトバンクの選手、首脳陣、スタッフも『昔の松坂ではない』と感じています。味方なので彼らは口に出さないだけ。松坂に教えを乞う若手は一人もいませんし」(同)
同じメジャーリーグ帰還者でも、黒田博樹(40)との大違いだ。広島カープの若手や中堅選手は黒田の周りに集まり、配球術や変化球などの技術面から、コンディション作り、登板前の精神面といったところまでもアドバイスを求めて止まない。「練習中の様子を見るだけでも勉強になる」との賛辞もあり、広島は“黒田効果”による開幕ダッシュも夢ではない。
「ソフトバンクの首脳陣もそんな松坂に配慮し、松坂と同じ練習をする組に若手を入れるなどし、コミュニケーションが取りやすい環境作りを務めています。松坂は性格も明るく、いい先輩かもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもありません」(ベテラン記者)
王貞治会長は常に前向きの発言をし、松坂が結果を出すことに期待しているが、工藤監督や投手陣を預かる佐藤義則コーチ(60)は、ある意味で残酷だ。松坂はマイペース調整を許されているが、結果を出せなかったときに松坂には言い訳の余地がない。
「開幕1カ月は先発ローテーションに入れ、そこでたとえ勝ったとしても、投球内容が悪ければ二軍落ちでしょう。松坂の猶予は交流戦が始まるまで」(同)
松坂はメジャーリーグ特有の固いマウンドや、投球練習にも球数制限があるアメリカ式に適応できず、投球フォームを崩してしまった。本人もそれを分かっていて、修正しようとしているものの、投球フォームはぎくしゃくしたままだ。…