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日本メディアの心をつかんだ「スライドショー発表」
日本代表監督として初のメンバー発表を終えたヴァイッド・ハリルホジッチ監督。今後、日本メディアとの関わりも深まっていくが、新たな指揮官はどのような人物なのだろうか? 代表チームの成功のためにも“特殊なコード”を理解する必要がある。
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先日行なわれた日本代表メンバー発表会見。ハリルホジッチ監督自らがスライドで一人ひとりの選手を紹介し、選考理由を説明するスタイルは斬新だと評判が良かったらしい。
この、ちょっとしたショー形式の発表はフランスでは定着していて、現監督のデシャンも引き継いでいるが、そのフランス流を持ち込んだハリルホジッチ監督の会見は、ひとまず日本メディアの心をつかんだようだ。
会見は監督のフィロソフィーや指導理念、采配、人柄までもが垣間見える場でもある。
フランスサッカー史上最も嫌われた監督と言われるレイモン・ドメネク元代表監督は試合後、報道陣から投げられる戦術的な質問に対し、ダイレクトには応えず、比喩的表現でかわしていたため「無能」のレッテルを貼られた。
対照的に、かつてマルセイユやオセールを率いたジャン・フェルナンデス監督は毎試合後、的確に試合内容を振り返って勝因・敗因を分析し、番記者たちに「監督、いやぁ完璧です。こちらからはこれ以上質問することはありませんよ」と言わしめるほど崇められていた。
最近では、レキップなどは会見の様子をビデオカメラに収めて電子版にアップしている。現場にいた報道陣だけでなく、世界中のお茶の間ファンもその様子を見る事ができるようになったため、監督たちは発言にはより慎重になり、当たり障りのないことしか言わなくなった。
しかし以前は、より生々しいドラマが展開されていた。
ハリルホジッチ監督にも、フランスメディアの間で語り継がれる会見がある。怒りに震え、「嘔吐した!」とまで口にしたその会見とは2004年9月、監督がパリ・サンジェルマンの指揮官を務めていた時の話だ。
03-04シーズン、就任一年目にしてハリルホジッチ監督はPSGをリーグ準優勝、そしてフランス杯優勝に導いた。その原動力の一人がチームで最多アシストを記録した攻撃的MFのファブリス・フィオレーズだった。
仏では「独裁者」のイメージも
貢献を認められ、シーズンオフに彼は昇給と契約延長をゲットした。8月に新シーズンが開幕すると、副キャプテンとして戦列に加わったフィオレーズはしかし、移籍期限締め切りギリギリの8月31日の深夜、電撃的に移籍を発表した。…