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大阪・ボディメーカーコロシアムで開催中の大相撲春場所が2001年以来14年ぶりに全15日間「満員御礼」となることが17日、確実になった。1月の初場所(東京・両国国技館)も15日間満員で、2場所連続は若乃花・貴乃花兄弟の「若・貴フィーバー」を挟んだ1990年初場所~97年春場所(44場所連続)以来18年ぶりだ。
【初場所で満員御礼の両国国技館】
17日は初日から10日連続の大入り(約7200人)。12日目以降の前売り券は完売し、11日目も一部の升席を残すだけとなっている。日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は「現役力士の頑張りが一番」と語るが、土俵上では横綱白鵬関の強さばかりが目立つ。
そんな中、人気回復の要因に挙げられるのが、協会によるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使ったファンの新規開拓だ。11年に始めた公式ツイッターでは、巡業中の支度部屋で居眠りしたり、注射に顔をしかめたりする力士たちの“秘蔵写真”を公開。フォロワー向けに人気の遠藤関による「お姫様抱っこ」のイベントも催した。
こうした取り組みで「スージョ(相撲女子)」と呼ばれる新たなファンが誕生。来場した大阪府岸和田市の高校2年生、上田由佳さん(17)は「見に行けない日もツイッターで『今日はこんな着物を着ているんだ』などと楽しめる」と明かす。
協会業務推進室の加藤里実さん(32)は「10~30代がメインのSNS利用者に相撲を身近に感じてもらえているのでは」と手応えを口にする。フォロワーは現在8万7000人超。初場所のアンケートを分析した協会によると、平日に初めて来場した約3割がSNSや口コミをきっかけに興味を持ったという。
消費動向に詳しい電通総研主任研究員の松本泰明さんは「『和食など日本文化が好きになった』という日本人が増え、そのうちの若い世代がSNSを通じて相撲に関心を持ち、人気につながっているのでは」と見ている。【岩壁峻】