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◇大相撲春場所11日目(18日)
平日では今場所初めての満員札止めとなった館内だが、「荒れる春」は無風のまま過ぎ去ろうとしている。冷静に相手の攻勢を受け止めた白鵬が、豪栄道に完勝。照ノ富士に2差を付けたことで、北の湖理事長(元横綱)は「優勝の流れは90%(白鵬に)行ってしまった」と言及。先場所に続く13日目での優勝が現実的になった。
この1年で3勝3敗と五分の豪栄道に何もさせなかった。立ち合い。様子を見ながら右手を出した白鵬。「真っすぐ思い切って当たろうと思った」という豪栄道を戸惑わせ、圧力を半減させた。さらに懐に入り込もうとした相手の動きを見極め、左手でまわしをがっちりつかんで体を開いてタイミング良く転がした。
土俵下で勝負を見つめた藤島審判長(元大関・武双山)は「白鵬は考えた相撲をしていた」。第一人者に一枚上手の相撲をさせた時点で勝負あった。
取組後の支度部屋で報道陣に背を向けて質問にも答えず、会場を後にする姿は相変わらず。胸の内を明かすことはないが、歴代最多となる33回目の幕内優勝を果たした先場所以上に安定感がある。
昨年11月の九州場所7日目から並べ続けた白星の数は「35」。34度目の優勝へのカウントダウンを加速させている。【岩壁峻】