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○浦和学院(埼玉)2−0龍谷大平安(京都)●
2連覇の夢を砕かれる適時打が左前に抜けるのを、マウンドで見ているしかなかった。龍谷大平安の高橋奎二(けいじ)投手(3年)は「球が少し浮いてしまった」。延長十一回2死二塁、カウント2−2から「三振を取りに行った」スライダーは内角低めの厳しいコースを突いた。浦和学院・荒木がよく打ったというべきだが、エースらしく責任をかぶった。
立ち上がりから得点圏に走者を再三背負ったが、曲がりの鋭いスライダーを武器に決定打を許さなかった。九回無死一塁では投手前へのバントを好フィールディングで処理して併殺。さすがのマウンドさばきを見せた。
だが、十一回の失点は8イニングぶりに与えた四球が契機。打者としても六回1死三塁の先制機で三ゴロに倒れたのを「全て自分が悪い」。
前回大会では優勝に貢献。昨秋は公式戦8試合を一人で投げ抜き、この日も完投した。「スタミナはついたと思う」。悔しさの中で、確かな手応えもつかんだ。【野村和史】