[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
さらなる発展のために女性ファンの心をつかめ−−。首都圏に本拠地を置くプロ野球の巨人、DeNA、ヤクルト、ロッテ、西武の5球団が今季から、4年後までにファンクラブの女性会員倍増を目指す共同事業「野球女子“倍増”プロジェクト」に乗り出す。13日に東京都内で行われた発表記者会見では、女性向けデザインのユニホームなど、応援グッズに身を包んだ各球団のチアリーダーが集まり、「野球場に来てください」と呼びかけた。
流行語ともなった広島の「カープ女子」が際立っているが、球場における女性ファンの存在感は年々大きくなっている。首都圏の5球団も例外ではなく、これまではそれぞれが独自に女性限定のグッズ付きチケットを販売したり、「スーパーレディースナイト」などと称したイベント日を設けたりして、女性ファンの定着と新たな層の掘り起こしを図ってきた。
その結果、2012年に約12万人だった5球団のファンクラブの女性会員数は、昨年は37%増の約17万人にふくらんでいるという。この流れをさらに加速させ、「プロ野球への期待をニーズととらえ、球場に来ることを生活の中に組み込んでもらおう」と、今季から5球団がリーグの垣根を越えて手を取り合うことになった。
プロジェクトでは、ホームページ(http://www.yakyujoshi.jp/)で、野球にまつわる「夢」を4月末まで募集して各球団でその実現を模索するほか、観戦未経験者を各球団で年間100人ずつ招待する「『はじめてのプロ野球』体験ツアー」や「フィールド体験会」を実施。また、フェイスブックページ「野球女子ノススメ」を開設するとともに5月にはフリーペーパーも発行し、野球を知らなくても楽しんで観戦できるよう、情報を発信するという。
女性は友人や職場の仲間などで誘い合って球場に足を運ぶ傾向があり、営業面でのプラスが見込めるほか、プロジェクト担当者は「特に若い女性や母親世代に好きになってもらい、その子どもにも野球を選んでもらうことを期待している」。次世代のファン開拓のためにも、あの手この手で“女心”に訴えかける。【平本泰章】