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今年、大ヒットしたテレビドラマを通じて方言が話題を呼んだことも記憶に新しいですが、地方には、まだまだ全国的にはあまり知られていない方言が多数あります。地方出身者との会話を通して知ることもありますが、ユニークでリアルな方言により多く触れることができるのは、やはり別の地方に移り住んだときでしょう。アンケート調査で、引っ越し先で初めて耳にして驚いた方言や、意味がわからなかった方言を聞いてみました。
【まるで外国語!? まったく意味がわからなかった方言】
・「鹿児島や宮崎、愛媛では、黒板消しのことを『ラーフル』と言う」(長野から鹿児島へ引っ越し/女性/31歳/機械・精密機器)
・「福井の言葉で『じゃみじゃみ』。テレビが砂嵐状態のとき、『じゃみじゃみしてる』と言ったりする」(愛知から福井へ引っ越し/男性/30歳/自動車関連)
・「北海道の方言で『じょっぴんかる』には衝撃を受けた。『鍵をかける』という意味らしい」(青森から北海道へ引っ越し/女性/26歳/食品・飲料)
・「最初は、東北人がよく使う『いずい』の意味がわからず困った。たとえば『靴が合わなくていずい』のように、しっくりこないとき、何となく居心地悪いときに使うらしい」(兵庫から岩手へ引っ越し/女性/25歳/ソフトウェア)
ラーフル、じゃみじゃみ、じょっぴんかる……何だか聞き慣れない、不思議な響きの方言が続々と登場。いずれもほかの地方の人には意味不明ですが、その多くは、地元の人には日常的に使われている言葉のようです。引っ越した先でこんな言葉を耳にしたら、異国に迷い込んだ気分になりそうですね。
そのほか、外国語と間違えるほどではありませんが、「さらえる」(全部食べる/京都)、「せこい」(しんどい、苦しい/徳島)、「もじける」(壊れる/和歌山)、「ちょける」(ふざける/関西)、「こすい」(ずるい/広島)なども、意味がわからなかった方言として挙がりました。
【意味は何となくわかるけど……微妙な違いが気になる方言】
・「青森に引っ越して、『魚っこ』や『飴っこ』など何でも語尾に『っこ』をつけるのに驚いた」(神奈川から青森へ引っ越し/女性/35歳/商社・卸)
・「長野では、食後に『いただきました』と言う。ごちそうさまとは言わないみたい」(三重から長野へ引っ越し/女性/26歳/金属・鉄鋼・化学)
・「富山では、だるいというのを『だやい』と言っていておかしかった」(石川から富山へ引っ越し/男性/25歳/医薬品・化粧品)
なぜ青森では、何にでも「っこ」をつけて可愛くしてしまうのでしょうか? 長野の「いただきました」は、「いただきます」に対応する言葉と考えると、むしろこちらの方が正しい気もします。富山の「だやい」は、「だるい」以上にダルさが漂う気が……。これらは、標準語と比べて言葉そのものや使い方が微妙に違うだけですが、少しの違いでぐっと味が出るのが不思議です。
この中で一つでも「知ってる!」というものはありましたか? 同じ日本語なのに、こんなにバリエーションがあるとは、方言って奥深いですね。この先、入学や就職・転勤などで引っ越す機会があれば、あなたにも“衝撃の”方言体験が待ち受けているかもしれませんよ。
文●エフスタイル
調査期間:2013年11月1日~2013年11月7日
アンケート対象:マイナビニュース会員
集計対象数:500人(インターネットログイン式アンケート)