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米国・ユタ州で起きた悲惨な事故の現場で、対応に当たる警察官たちが、助けを求める謎の声に導かれて生後18カ月の赤ちゃんを救出したとして話題になっている。謎の声の主とは、一体誰だったのか? 詳細についてお伝えしよう。
■裏返しになって川に転落した車から……
複数の米国メディアが報じたところによると、事故は今月7日に発生した。午前10時30分ごろ、シングルマザーのジェニファー・グローズベックさん(25)は、愛車の赤いダッジに娘のリリーちゃんを乗せ、ユタ州スプリングビルにある自宅へと急いでいた。そして2人が悲劇に襲われたのは、スパニッシュ・フォークの橋を走行中のこと。何らかの原因でバランスを崩した車が、側壁に乗り上げ、そのまま川に転落してしまったのだ。
【その他の画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2015/03/post_6001.html】
ほとんど沈んでしまった車の姿に誰も気づかず、魚釣りをしていた男性によって事態がようやく通報されたのは、発生から約14時間後のことだった。真っ先に駆けつけた警察官4人は、現場の光景に思わず息を呑んだという。車は反転した状態で水に浸かり、生存者がいる可能性は限りなく低いと思われた。冷たい水と急な流れの中、少しずつ車へと歩みを進める警察官たち――と、その時のことだ。
「『助けて…こっちです…』という、とてもハッキリした女性の声が聞こえてきたんです」
「もちろん私たちは『頑張るんだ、今助けに行く』と返事をしましたよ」
救助に当たった1人、タイラー・ベドーズ警察官はこのように振り返る。生存者がいることを確信し、水の充満する車内を必死で捜索する警察官たち。そして発見されたのは、すでに息絶えたジェニファーさんと、意識のないリリーちゃんだった。
「私たちは、リリーちゃんの目が微かに震える様子に気づきました。(気を失っているものの)生きていたのです!」(ベドーズ警察官)
車内で宙吊り状態になっていたリリーちゃんだが、なんと幸運にも頭が水に沈むことはなく、奇跡的に一命を取り留めたのだという。すぐさま心肺蘇生術が施された彼女は、ソルトレークシティーにある「プライマリー・チルドレン・ホスピタル」へと搬送されて意識を取り戻し、現在の容態は回復に向かっているようだ。
■謎の声を発したのは誰?
これだけ悲惨な事故にもかかわらず幼い命が救われたことは、まさに不幸中の幸いだったといえる。…