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2015年3月2日~5日にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2015」(MWC 2015)では、京セラ、マウスコンピューター、「freetel」ブランドを展開するプラスワン・マーケティングなど、各社がWindows Phoneを展示(京セラは参考展示)したことが大きなトピックの1つとなった。これは、米Microsoftが2014年に端末メーカーへの必要要件を緩和したほか、米Qualcommのリファレンス(標準)デザインに対応したことで、OEM/ODM企業が以前より簡単に端末を製造できるようになったことが要因として挙げられる。
今後国内市場でもWindows Phoneを発売する企業は増えてくるかもしれない。そんな中、2012年に会社を設立したベンチャー企業のプラスワン・マーケティングは、なぜ今回このタイミングでWindows Phoneを発表するに至ったのか。MVNO事業者として、端末だけでなく通信サービスも提供する同社の野望をプラスワン・マーケティング 代表取締役 増田薫氏に聞いた。
●Windows Phoneは個人向けでも3割狙う
会社設立以前はデルでモバイル事業を担当していたという増田氏は、「実はデル時代からWindows Phoneを出したいという思いがあったが、デルが携帯電話事業から撤退したこともあり、かなわなかった」と話し、米Microsoftの必要要件の緩和などはあくまで構想の実現に向けた間接的要因だったことを明かした。また、Windows 8.1が出てきて、使い勝手の良さを確信してさらに開発を進めていったという。ユニバーサルアプリが導入されてPCとモバイルがよりシームレスにつながるWindows 10が発表されたことも追い風になっているが、増田氏は「本当はもっと早く発表したかった」と話す。
freetel端末を展開する同社が現在国内でターゲットにしているのは主にコンシューマー市場だが、Windows Phoneの場合は法人市場が大きな顧客となってくる。だが、増田氏は「法人は大きな市場だが、コンシューマーも無視できない。法人向けで7割、個人向けでも3割は狙っていきたい」と意気込みを語った。
MWC 2015へ出展したのは、当然既存のAndroid端末を含めてWindows Phoneも海外市場での展開をにらんでのことだ。…