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太り気味の人なら、「食べる量を減らして運動すれば?」と言われることも多いのではないでしょうか。残念ながら、そのアドバイスはダイエットの助けになりません。その理由を説明しましょう。
基本的に、減量とは、「食べる量を減らして運動する」ことではあります。カロリーの摂取量より消費量のほうが多ければ体重は減ります。いわば「カロリー不足」の状態を作り出すわけです。しかし、話が簡単なのはそこまでです。肥満治療が専門の内科医Spencer Nadolsky氏は、次のようにまとめています。
専門家は長年、「食べる量を減らして運動しましょう」とアドバイスしてきました。しかし、この助言は役に立ちません。確かに、食べる量を減らして運動する必要はあるのですが、本人にそうするよう言っても無駄です。そのアドバイスとは逆方向の、生理学的要因と環境要因が強く働いているからです。ある朝目が覚めて、肥満になろうと決めて肥満になったというような単純な話ではないのです。
実際のところ、「食べる量を減らして運動すれば?」というアドバイスは有害です。人間の身体は、仕組みが非常に複雑です。つい機械のように見てしまいますが、体重を調整するメカニズムは、「カロリーの摂取量vsカロリーの消費量」という単純なものではなく、生理学的、心理学的、環境的な要因が無数に働いています。肥満は単なる選択ではありません。
けれども、「自分ではコントロールできないのだから仕方がない」とは思わないでください。減量が困難だからといって、何もしなくていいというわけではありません。むしろその反対です。この知識をいかして、ダイエットを妨げるものが何かを理解し、最高状態の自分を目指して、障害を乗り越えてください。
自制心に頼りすぎない
「食べる量を減らして運動をする」と言われると、減量とは単に自制心の問題であるかのように聞こえます。「健康になりたいなら、ひたすらがんばるべきだ。うまくいかないのは努力が足りないからだ」と言われているようです。
けれども、ダイエットに関して、多くの人々は自制心に頼りすぎています。なぜなら、自制心にはもともと限りがあるからです。
比較的新しい研究では、自制心という概念は想像の産物でしかないのではないか、と言われています。自制心に関しては膨大な研究が行なわれており、これはその中の1つのデータポイントにすぎません。いずれにせよ、「自制心には限りがある」とするのが合理的だと思います。…