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ポルシェには、何か新しい計画があるらしい。ジュネーブ・モーターショー 2015で2台の新型モデル「ケイマンGT4」「911 GT3 RS」を発表したばかりだが、それらとは違った全く新しい7番目のモデル・シリーズを計画しているというのだ。だが残念なことに、その正体についてポルシェはまだ口を閉ざしている。
ポルシェのマティアス・ミューラー取締役会会長(上の写真)は、年次記者会見で行ったスピーチの中で「例えば、それほど遠くない将来、ポルシェは7番目のモデル・シリーズを発表するつもりだ。しかし、それが正確にいつになるかということはまだ言えない。すでに有望な計画があるが、取締役会での決定はまだ出ていない」とほのめかしている。
それとは別にミューラー氏は、2018年より先の目標を設定するにはまだ早すぎるという旨を述べており、この新しいクルマの発表時期が暗示されているとも言えるだろう。手掛かりをもう1つ挙げると、同氏は「(世界耐久選手権用レースカー)919ハイブリッドのハイスピードとハイテクノロジーに携わっている研究開発部門は、ポルシェの今後すべてのクルマに恩恵をもたらすだろう」とも語った。
これ以上の情報が確認されない今は、謎のモデルの正体について様々な臆測が飛び交っている。金融情報メディア『Bloomberg』が考えているのは、以前から噂されているテスラに対抗するモデルではないかということだ。ポルシェが2019年の市販化を目指して開発中との噂がある電気自動車は、最高出力は400、500、600馬力と3つのグレードが用意され、航続距離は300マイル(約483km)に達すると言われている。『Bloomberg』によれば、ミューラー氏は「テスラは非常に優れたクルマを製造している。彼らのやり方は大変実利的なもので、基準を打ち立てた。ポルシェは今、それに続かなければならない」と語ったという。
あるいはこの新しいクルマは、以前に一度確認されたがその後で中止が報じられた、フェラーリに対抗するモデルではないかという推測も再燃している。「911」シリーズの最高峰である560psの「911ターボS」と、完売した887psの「918スパイダー」との間に投入されるとみられていたモデルだ。最高出力670psの新型フェラーリ「488 GTB」が位置するそのニッチは、ポルシェのラインアップにおいて空白となっている。…