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ほぼ1年前となる2014年3月13日に公開した当コラムで、サイクリングを続けるために目標を掲げることを勧めました。その具体例のひとつとして挙げたのが札所巡り。遅まきながら有言実行ということで、所属するクラブの担当行事として坂東三十三箇所を始めました。 この坂東三十三箇所は関東一円に散らばる33の札所(観音霊場)を巡るもので、順どおりだとその距離は1300kmにも達し、四国八十八箇所に匹敵するものとなります。というのも坂東の場合は札所相互が離れているだけでなく並びも不規則で、行ったり来たりが必要になるからです。いくら自転車とはいえ1回で巡ることはできませんから、これから8年を掛けて達成するつもりです。 その記念すべき初回は、1番札所の杉本寺から4番札所の長谷寺までを走りました。先ほど距離が長いと言いましたが、この4寺は鎌倉と逗子に固まっていて、走行距離は20kmにもおよびません。そのためクラブ員の友人や家族などスポーツ自転車に乗ることのない人も参加できるよう、起点とした鎌倉駅最寄りのレンタサイクルの営業時間に合わせて出発時刻を遅めに設定。当日はあいにくの雨予報ということで参加はクラブ員に限られたものの、おかげで出発するまでに雨はやみ、その後も降られることはありませんでした。 駅から2kmの杉本寺に到着すると、そこには白装束を着た集団が。四国では見慣れた光景ながら、まさか坂東で同じ姿を目にするとは思いませんでした。となると気になるのが納経。納経とは札所で経を納めた(唱えた)印として、納経帳に朱印と筆書きをいただくことです。団体(特にツアー)の場合は世話役が全員分をまとめて持ち込むことになりますが、朱印や筆書きには時間が掛かるためずいぶんと待たされるのです。この予感は当たり、納経所では係の方が一心不乱に取り組んでいる最中でした。 そこで先に納経を頼んでから、本尊となる十一面観音像の前へ。今回の札所巡りでは、できるだけ正しい参拝をしようと考えました。その柱となるのが般若心経を唱えること。「はんにゃ、はらみった」とか「ぎゃてぃ、ぎゃてぃ」といった言葉で知られるあの経です。信心に乏しい僕は、これまでこの経をきちんと唱えたことはありません。そこで見本となる経の音源をタブレットPCにダウンロードし、それを流しながら唱えました。正しい参拝には灯明や線香をあげることも含まれますが、すでに参拝を終えて待っているクラブ員もいますので、そこは省略。どうにか納経も済ませ、次の札所へと向かいました。 次回となる来年は、5番札所の勝福寺(小田原)から8番札所の星谷寺(座間)まで。同じく4寺とはいうものの距離は80km近く。高齢者が増えたクラブ員からは文句の声が上がりそうです。