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東京・お台場にある「ソニー・エクスプローラサイエンス」で3月22日、ワークショップ「第26回分解ワークショップ~モノのしくみをしろう~」が開催された。このワークショップは、ソニーの現役エンジニアと一緒にソニーのビデオカメラ「ハンディカム」を分解し、機器の仕組みや工具の使い方を学ぶプログラム。めったにないチャンスとあって事前応募の時点で定員の11倍以上の応募があったそうだ。当日は当選した24組の親子が参加した。
まずはじめに、副館長である速見氏から今日のワークショップの流れやこのプログラムの趣旨などの説明があった。「ソニーは、ゲームやテレビを作ってるだけではなく、音楽配信や銀行、不動産売買もやってるんですよ」という説明に保護者からも「知らなかった」という声が上がった。
続いて、ソニーの現役エンジニア「分解博士」たちが登場した。分解博士たちは普段、先端技術の開発、カメラレンズの設計、電池の開発、など様々な研究・開発を幅広く行っていることに子供たちは驚いていた。分解博士たちから「いつもなら、触ったりバラバラにすると怒られるのに、今日はたくさんバラバラにして褒められるという珍しい日。思う存分分解してください」「君たちが今からするのは『分解』。分解という漢字は『分けて理解する』だよね、よく理解しながら分解してね」と語りかけられた。
今日、分解を行う製品はビデオカメラ「ハンディカム」。まだ正常に動作する製品を分解することにおもわず「もったいない」と呟く人も。配布された「分解カルテ」にはねじの数を予想して書き込む欄が。当たるとなにかいいことがあるのかな?
いよいよ、分解作業へ。分解博士からの説明を参考に各々好きなように分解していく。最初は温かく見守っていた保護者も我が子の楽しそうな表情に思わず「少しはパパにもやらせてよ」と手と口を挟みながら二人三脚で取り組んでいた。また、液晶モニタや基板を顕微鏡で覗く子供やバラバラになった部品を指差し、分解博士に質問する子供などもいた。行き詰まったり、疑問があるとすぐに分解博士が丁寧に教えてくれる。時折、分解博士から「この部品はどこにあるでしょうか。何に使う部品かな?」とクイズを出され、子供たちも部品を探す作業に「まるで、発掘しているみたい」と楽しんでいた。また、マイク部分の設計の苦労話や手振れ補正機能について、開発者ならではのエピソードを交えながら進められ、子供たちだけではなく保護者も興味津々だった。…