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その姿は講義を行う教授、あるいは熱弁を振るう演説家のようだった。
19日14時、日本代表を新たに率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が初のメンバー発表を行った。
通常、親善試合のメンバー発表は壇上にテーブルと椅子が並べられ、監督、通訳、技術委員長の3名分のマイクが用意される。そして、会見前に選手の名前が印刷されたリストが配られ、登壇者は椅子に座ったまま質疑応答に応じる。
しかし、この日の会見場には壇上のテーブルと記者席との間にスタンドマイクが立てられ、記者席から向かって右にスクリーンが用意された。これはネット中継用の演出だったのだろう。
会見場に姿を見せたハリルホジッチ監督は、スタンドマイクの前に立つとGKから選手の名を1人1人読み上げた。だが、中央に立てられたスタンドマイクをよそに、指揮官は右へ左へ足を動かしつつ、スピーカーを通さずにその声を響かせた。
そして選手の発表、各ポジションの説明が終わると、今回招集外となったMF遠藤保仁(G大阪)について口を開いた。
「彼はこのリストには入っていない。私はロシアW杯のために準備をしている。ただ、ここ数年本当に日本のために貢献してくれた彼のことを忘れてはいけない。彼に対して敬意を表すると付け加えたい」
確実に記者から質問が飛ぶであろう人選について自ら切り出した。その後、質疑応答に移ると、記者からの1つの問いに対して10を答えるように言葉を連ねていった。
質問者の目を見つつ、フランス語で熱く語る姿は、まさに指導者といった印象だった。
就任会見に続く2度目の会見で、早くも強いインパクトを残したハリルホジッチ監督。新たな日本代表は、ピッチ上でも強烈なインパクトを残すことができるだろうか。