[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
感染症は、手についた細菌やウイルスによって拡大します。その意味では手洗いは非常に有効です。しかし、手の乾かし方まで考えているでしょうか? 感染症を拡大させないための正しい手の乾かし方について説明します。
■当たり前になってきた「ハンドドライヤー」
駅・デパート・ホテル・ショッピングセンターなど、人が集まる場所のトイレに多く設置されている「ハンドドライヤー」。基本的にはヘアドライヤーと同じ原理で、空気を使って乾燥させる機械です。ハンドドライヤーには、高出力の空気(ジェット・エア)で水滴を飛ばし乾燥させるタイプと、暖かい空気で乾燥させるタイプがあります。
これらの器具は電気を使用する一方、ゴミが出ず、便利でエコと考えられています。しかし、そんなハンドドライヤーの危険性を指摘する英国リーズ大学による研究がありました。
■ハンドドライヤーは細菌を拡散させる!?
本研究の実験内容は、通常存在しない乳酸菌を参加者の手に汚染させて、2つのタイプのハンドドライヤーを使用し、ドライヤーの周りと1メートル離れた場所で細菌を採取して検討する、というものです。
その結果、ドライヤーまたはペーパータオル付近の空気中の細菌数は、ペーパータオルで拭きとった場合と比べて、
・高出力の空気(ジェット・エア)で水滴を飛ばし、乾燥させるタイプ:約27倍
・温かい空気で乾燥させるタイプ:約6倍
も多いということが判明しました。
つまり、ハンドドライヤーは細菌を拡散させていることがわかったのです。
本研究ではさらに、ハンドドライヤーを使用した後の細菌の状態も検討しています。細菌はドライヤー近くの空気中に15秒間とどまるうえ、5分以上経っても48%が残っており、15分以上でもまだ残っていたとのこと。
以上から、公衆トイレのハンドドライヤーで手を乾かすことによって、自分の手についた細菌を広めており、かつ他人の手についた細菌をもらっている可能性があるといえるでしょう。特にトイレの場合、便には多くの細菌が含まれていますから、手洗いが不十分では細菌を移し移される状況になってしまいます。
では、いったいどうしたらよいのでしょうか?
■ハンドドライヤーの正しい使い方
ハンドドライヤーで細菌を拡散させないためには、手をきれいに洗うことが大切になります。石鹸を手につけて、爪や指と指の間から、手首までしっかりと洗い、流水で洗い流しましょう。…