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建築の竣工写真には、住まい手の姿やつくり手の痕跡は消されているものが多い。人もそこに置かれるであろう家具もなく、あおりで構図の歪みが補正され、広角レンズを用い体感よりも広々と撮影される。建築の完成された抽象的な美しさが竣工写真には宿る。
本展は日本を代表する、いや20世紀の世界の建築を代表する建築家の一人である、建築家・丹下健三による建築写真展である。
撮影:加藤孝司
戦後すぐに計画された広島計画から香川県庁舎まで、おもに丹下の初期作品を中心に、ネガからプリントされたオリジナルのコンタクトプリント、約70枚が展示される。展示台の上のコンタクトプリント(ベタ焼き)を拡大鏡を片手に一点一点閲覧する行為は、作品をより身近に浮かび上がらせることにつながっていて楽しい。
丹下健三が自身の作品を自ら撮影したコンタクトシート(写真は「広島平和会館原爆記念陳列館」の施工現場風景)
一昨年2013年に生誕100年を迎…続きを読む