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「オヤジジャーナル」でこの時期盛り上がる春闘の話題。トヨタ自動車は、2015年春闘でベースアップ(ベア)を月額「4000円」で決着。そんななか私が気になったのは「北朝鮮従業員の昇給要求、月給2万円に 南北工業団地」(CNN)というニュースだった。
北朝鮮側の約5.5%アップ要求で労働者の懐は温かくなる?
北朝鮮にある開城(ケソン)工業団地。約125社の韓国企業が進出し、雇用する北朝鮮従業員は5万人以上いる。南北経済協力のシンボルとして有名。今回、北朝鮮が同工業団地で働く従業員の月給を2万円(約5.5%増)に引き上げる要求を韓国に突きつけてきたのだという。まさに春闘ではないか。
しかし、つい半信半疑になってしまうのはホントに従業員の懐が温かくなるのか? という素朴な疑問である。数年前から「開城工業団地=チョコパイ」の話題がある。従業員のおやつとして韓国企業が提供したチョコパイがそのまま北朝鮮の闇市に流れ、「第二の通貨」として扱われているという報道がされた。
南北の格差をそのまま実感できるチョコパイは豊かさの象徴であり、闇市で人気。働いても北朝鮮当局にピンハネされる工業団地の給料より、チョコパイのほうが確実にお金を稼げるのだという。北朝鮮にとってチョコパイは危険だ。神は細部に宿るというが、こういう細かい案件から国民は現実を知ることになってしまう。おやつ禁止を宣言せざるを得ないくらい北朝鮮にとってチョコパイは危険なブツとなった。
チョコパイの横流しに頼るような労働環境でもし昇給したとしても、そのまま従業員の懐が温かくなるとは思えない。ピンハネがさらに増えるだけ説……。
一方で北朝鮮の外交官が「27キロの金」を無申告でバングラデシュに持ち込もうとして摘発された事件が今月発覚した。金塊27キロ! チョコパイ労働者が知ったら何を思う。経済格差の解消を訴えたウォール街オキュパイ運動に続いて、北朝鮮ではチョコパイ運動が起きる!
最後、オヤジジャーナル的にまとめてみました。
著者プロフィール
お笑い芸人(オフィス北野所属)
プチ鹿島
時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。