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君は坂口恭平を見たか? 自分の本を「タマ」と呼ぶ男に会ってきたよ!~マガジンハウス担当者の今推し本『ズームイン、服!』

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君は坂口恭平を見たか? 自分の本を「タマ」と呼ぶ男に会ってきたよ!~マガジンハウス担当者の今推し本『ズームイン、服!』

 君は坂口恭平を見たか? 自分の本を「タマ」と呼ぶ男に会ってきたよ!~マガジンハウス担当者の今推し本『ズームイン、服!』

 

 こんにちは、マガジンハウスです。文字通り大好評発売中の『ズームイン、服!』、もうお読みいただきましたか? 雑誌『POPEYE』の連載から生まれた、服とそれを着る人にズームインした、超カッコいいルポタージュです。その著者である坂口恭平さんが、このたび熊本から上京されると聞き、多忙スケジュールの合間にむりやり会ってきました。噂通りの面白い(変な)人でした!

 

 ―――坂口さん、こんにちは。前回もそうでしたが、今回の東京滞在でも、自ら書店さんを回られてるとか?
 
 坂口(以下S)「はい。2012年ぐらいから、本を出版すると自分で本屋さんを回って営業してます。本を売るために。『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)出した時に、これは売れるだろうとは思ったんですけど、講談社の担当だった川治くんから、著者も本屋さんに行っていいんだよって聞いて、やり方色々教えてもらって、行きましたね」

 

 ―――ほう、講談社の。
 
 S 「そう、だから今回も、講談社で学んだことをマガジンハウスで応用させてもらってる(笑)」

 

 ―――いいですね、ありがとうございます。だいたい何店舗ぐらい行かれるんですか?
 
 S 「毎回50軒ぐらいは行かせてもらってるかな。あのね、出版社も営業の人よりむしろ編集者に同行させるべきですよ。売れてる本は、編集の人も本屋さんとコミュニケーションとってますもん」

 

 ―――で、今回も編集担当の矢野が御伴させてもらってるわけですね。
 
 S 「でもね、矢野くん何も知らなかったんですよ(笑)。俺がイチから本屋さんへの営業の仕方を教えたんです。POPはこういうのを用意しろとか、色紙は2種類要るぞ、とか」

 

 
 坂口さんの指導の下で作られた素敵なPOPと、直筆イラストが可愛いサイン色紙。

 

 ―――それはすごい、ていうか失礼しました。ちょっと矢野氏、本当ですか?
 
 矢野(以下Y)「は、はい、勉強させていただきました。POPEYE編集部に異動してすぐこの本の担当になって、坂口さんとお電話で話したんですが、僕があまりに無知だったのが即バレて。”君はペーペーかもしれないけど、これ(書店営業)は戦争だから”って言われて、とんでもないことが始まるなと(笑)」

 

 ―――戦争ですか!
 
 S 「そう、本気でやってますからね。俺、本のこと”タマ”って呼んでますし。店頭で在庫が薄いと”タマが足りねぇぞ!”って(笑)」

 

 ―――そんな表現する方、初めてですよ! 書店員さんも坂口さんがお店にやってきたら楽しいでしょうね。…

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