[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
「意識高い系」が脚光を浴びている真相NHKのドラマでも取り上げられている「意識高い系」。俗に「意識の高さ」を伺わせる言動をする傾向が強い人を揶揄した呼び方だとされていますが、職場においてもそうした特徴がある人が増えていると話題になっています。とはいえ、40歳や50歳にもなれば、本当に意識が高い人は転職や独立の道を選び、会社からいなくなります。また、肩書き分の実力を認められていることから、少なくとも「意識高い系」の上司はいないでしょう。
すると、「意識高い系」が出現しやすいのは、新卒から2~3年目までと言えそうです。私はここ20年間、さまざまな会社で新人研修の講師を務めています。その経験から思い起こせば、毎年、「意識高い系」の新人を目にしてきました。昭和の頃の新入社員といえば、こうした「意識高い系」が多く、「新人類」や「宇宙人」などと名付けられていました。
逆に最近では、自己PRをあまりせず、そつなく仕事をこなす新人が増えています。つまり、比率の問題であって、「意識高い系」の人が少なくなったために目立っているのです。案外、このあたりが「意識高い系」と呼ばれる人が脚光を浴びている真相ではないでしょうか。
自分を認めてもらうための自己アピールの方向性が間違っている
「意識高い系」の人は、必要以上に自分を誇張している人間ゆえ、さまざまな経歴を盛り(過剰演出)ます。そのうち、自己暗示にかかってしまい、自分はすごい人間なのだと思い込んでしまいます。ところが、社内ではなかなか実績が上げられません。やる気も行動力もありますが、地に足が付いていない。思い込みにより、高速で空回りしてしまうからです。
社内での実績が上がらないため、その自己顕示欲は社外へと向かいます。朝活や夜の勉強会、異業種交流会や懇親会にも参加します。そうして高めた意識を社内に持ち込み、勉強会で聞きかじったことを口にし、名刺交換しただけで業界の著名人と友だちなどと、壮大なことを主張します。
そうした現実感のない痛々しい言動により、結果的に社内からは浮いてしまうのです。同僚の視点からすれば、「意識高い系」の人は、自分を認めてもらうための自己アピールの方向性が間違っているということになります。
10年後の「意識高い系」に期待
社内の仕事で役立てば認められるにもかかわらず、自分を上に見せるために他人(同僚)を見下す。そして、思惑通りに進まなければ、周りの人が足を引っ張って失敗したのだといいがちです。…