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2015年3月、本格的な春の訪れとともに、日中間の交流が政治レベルでも活発化している。岸田文雄外相と、中国の王毅外相、韓国の尹炳世外相との日中韓外相会談が21日にソウルで開かれる。日中外相会談も開催される見通し。自民党の谷垣禎一、公明党の井上義久両幹事長は、23日に中国を訪問、中国共産党の中央対外連絡部の幹部と会談するほか、中国政府要人との会談も行う。このほか多くのレベルでの政府間対話も行われる。
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日中韓外相会談は2012年4月に中国で開かれて以来約3年ぶり。岸田外相は「幅広い分野で3カ国の協力案件を議論し、地域や国際情勢について意見交換したい」と言明。北朝鮮の核・ミサイル問題についても議題となる見通し。日中韓首脳会談の実現時期なども話し合われる。
谷垣幹事長らは北京で中国共産党と政党レベルの対話を進めて「日中与党交流協議会」を再開させ、日中の関係改善を促したい考えだ。政党間交流は自民党、公明党が自公が野党に転落した2009年を最後に中断していた。昨年9月に中国とパイプがある谷垣氏が幹事長に就任すると、水面下で再開を模索していた。
3月19日には外務、防衛当局による「日中安保対話」が東京で開かれる。2011年1月に北京で開いて以来約4年ぶり。5 月には、中国側と太いパイプを有する二階俊博・自民党総務会長も、観光・流通業界関係者ら約3000人と共に訪中する予定だ。
これに先立つ3月15日、山谷えり子防災相は、国連防災世界会議会議出席のため中国の閣僚として3年ぶりに来日した李立国・民政相(防災担当)と会談、防災協力の推進で一致した。中国の閣僚の来日は2012年4月の蔡武文化相(当時)以来である。
日中間では経済・文化・スポーツ交流は活発化している。日中両政府間では昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で首脳会談が実現したものの、次のトップ会談の機会は設定されていない。李克強首相は15日、全国人民代表大会閉幕後の記者会見で、「日本の指導者が歴史を直視し日中関係が改善すれば、両国経済貿易関係の発展に向けた環境は自然と良くなる」と強調した。3月以降の様々な政府・政党レベルの会談により、日中関係打開に向けた機運が高まるものと期待されている。(八牧浩行)