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海外の人と話していると、驚かされるのが、国によって健康法が違うこと(関連リンクに他記事掲載)です。そして、国によって体の「症状」そのものも違うようです。
たとえば筆者は来日当時、日本人女性が言う「私、冷え性なんです」の「冷え性」の意味がよく分かりませんでした。聞いてみると、「体が冷えやすくて、いつも寒い」と説明されました。日本に10年以上住んでいる今は、女性誌等で組まれている冷え性に関する特集もよく読みますし、「冷え性」がどんなものなのかだんだんわかるようになりました。
ただ、それでもやっぱり不思議に思うのは、オランダやドイツ、ロシアのような氷点下にもなる寒い国で「冷え性」という言い方がないこと! 同じく氷点下になるスウエーデンやノルウエーなどの国々においても女性は「冷え性」に悩んでいるフシがなく、それほど寒くない日本(もちろん場所にもよりますが)で「冷え性」という言葉をよく聞くことに驚きました。
冷え性に関しては体質的なものも大きいのかもしれませんが、「冷え性」という概念や言葉があるからこそ「冷える」と感じるのかな? なんて思うようになりました。というのは、筆者は寒いドイツに住んでいた頃「体の冷え」が気になった事はないのですが、日本に来て何年かすると「冷え」が気になるようになったのです。やはりテレビや雑誌、そして日本人の友だちから日々「体の冷え」や「冷え性」にまつわる話をたくさん聞いているからでしょうか。
ちなみに「冷え性」という日本語をドイツ語にむりやり訳すと「寒さに対して過敏なあり様」というような訳(Kälteempfindlichkeit)となりますが、ドイツの普段の生活では滅多に使われない言葉なのです。言葉が使われていないということは、「冷え性」なる概念がそもそもないのかもしれません。もしかしたら筆者はドイツに住んでいた頃、実際には体が冷えていても、あまり気づかなかったのかもしれません。「冷え知らず」というよりも「冷えていても自覚がない」感じですね。ところが日本で「冷え性」という言葉をたびたび聞くようになり、自分の体に注意してみたらたしかに冷えているな、と感じます。冷えると太りやすくなるといいますし、たしかにお腹や腰のあたりはいつも冷たいしで、そういうとき日本はカイロなどの冷え対策グッズが便利ですね。
この「カイロ」について筆者は日々その暖かさと便利さに感動しております。…