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北海道・旭川で毎年開催されている「旭川家具産地展」は、新クリエーティブディレクターに「MIRU DESIGN」の青木昭夫を起用。今年から「旭川デザインウィーク(ASAHIKAWA DESIGN WEEK)」と名称を改め、6月24日から28日にかけて開催する。
同展は、旭川のインテリアコーディネーターやバイヤー、建築家などによって毎年6月に旭川で開催されてきた。第61回目となる今回は、国内屈指の家具製造技術を誇る工場が集結。旭川は、90年より開催されてきた「国際家具デザインフェア旭川」で築いた国内外のデザイナーとのネットワークを活用し、“デザイン”をキーワードに地域の活性化に努めてきたのだという。
今年は一般も含めた家具木工技術を世界に広めるイベントとしてリニューアルし、主な参加企業はアルフレックス、カンディハウス、タイムアンドスタイル、匠工芸など40社。各メーカーのスタイルや新作デザインを通して、旭川におけるものづくりの現場を体感できる様々なコンテンツが展開される。
メイン会場の旭川センターでは、11年に「ベトンハラウォーターフロントセンター」及び「台湾タワー」で最優秀賞を受賞するなど、世界的に活躍する旭川出身の建築家、藤本壮介と“ここの木の家具・北海道プロジェクト”がコラボレーション。大自然の中で生まれた家具の息吹を感じられるようなインスタレーションを披露する。ここの木の家具・北海道プロジェクトは、北海道の森の木で家具を造ることを目的としたもので、会場にはプロジェクトに沿った製品も各社から多数出品される。
また、旭川のメーカー工房を回って、その技術や技能、デザイン性などに触れる「ファクトリーツアー」も開催。各社では旭川ならではのフードメニューで来場者をもてなすと共に、ファクトリー間の移動用には無料タクシーも用意されている。
更に、旭川市内のチェアーズギャラリーでは、世界屈指のコレクターである椅子評論家の織田憲嗣による特別企画展を開催。北欧ミッドセンチュリー以降の椅子を中心に、ハンズ・J・ヴェグナーやポーエ・モーエンセン、フィン・ユールなどの作品が展示される。
イベント初日には文化登録建築にも指定されたレンガ倉庫などでオフィシャルパーティーを開催。札幌在住のサウンドクリエーター、畑中正人が旭川で収録した自然の音などをミックスしたオリジナルサウンドが流れる中、旭川の旬の味覚がふるまわれる。…