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松本山雅FCを初のJ1に導いた反町康治監督だったが、アウェーに乗り込んだ名古屋グランパスとの記念すべき初戦は、3-1としながら2点のリードを追いつかれて悔しいドロー。試合後の記者会見では「僕は明日が誕生日なんですが、こんな試合をしていたら寿命が短くなる」と切り出して報道陣を笑わせた。
開幕前に「自分たちのサッカーは今までと変わらない。積極的に臨みたい」と話していたとおり、J1デビュー戦でも前線からのハイプレスを仕掛けた。ただ、ボールを奪った後にパスがつながらないことで決定機を作るには至らず、前半はセカンドボールを拾われて相手に押し込まれる展開が続いた。
だが、32分に得意のセットプレーからFWオビナの放ったJ1ファーストシュートが先制点に。直後に同点とされながら、後半にはMF岩間雄大を中心にハードな守備を見せ、FW池元友樹とMF喜山康平が少ないチャンスを生かしてリードを広げた。しかし、そこからは「捨て身で勝負に来た」という名古屋の猛反撃に劣勢を強いられ、最後は「ディフェンス面で疲労が出た」こともあって2失点。終盤にGK村山智彦がDF田中マルクス闘莉王のPKを止めるビッグセーブを見せたが、一時つかみかけていた勝利が手元からすり抜けていった。
試合を総括した指揮官は、「正直、勝ちたかった。これだけたくさんのファン・サポーターの皆さんが足を運んでくれたことは、間違いなく自分たちの力になった。それはこの場を借りて感謝の意を伝えたい。今日の試合で勝ち点2を失ったのか、勝ち点1を奪ったのかは、終盤のPKストップもあったのでどちらとも言えない。ただ、失点シーンはちょっとした部分の修正で対応できる。そういう意味では、僕もJ1への対策をもっと勉強しないといけないし、J1の厳しさを知った。でも、その一方で最後まで足が止まることはなかったし、我々のストロングポイントは90分間出せた。しっかりと胸を張って松本に帰りたい。今日は初めてJ1でプレーする選手が多かったけど、すごく冷静にできていたと思う。次のホームゲームでJ1で初めての勝ち点3を目指して頑張ります」と、手応えと修正ポイントを確認しつつ、来週末に行われるサンフレッチェ広島とのホーム開幕戦に思いを馳せていた。
文・写真=青山知雄