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■企業価値に投資するバフェット哲学
買った株は上がってほしいというのは、投資家の一般的な心理だ。投資家は誰しもが上がる銘柄を探す。しかし株式市場で付いた価格にはほとんど合理性はない。極論をいえば、株価には意味はないのだ。そのことを経済学者ベンジャミン・グレアムから教えられたウォーレン・バフェットは、企業の本来価値に基づいた優れた企業を探すことに注力しはじめる。それは、上がる株を探すよりも簡単だ。なぜならその企業価値は、株価が上がる期間よりもはるかに継続性を持つからだ。そこで、バフェットは本来の企業価値と現在の株価とを比較し、この2つがどのくらい離れているのかを図る安全分析を極めていく。
■目先の株価のとらわれるな
ウォーレン・バフェットというとバイ・アンド・ホールドの投資術を極めた世界第2位の資産家で、買った株は一生手放さない長期ファンダメンタルズ投機で大成功を収めた投資家としてあまりにも有名だが、20世紀における不出世の経営者というのが真実の姿ともいえる。そこには、経営者の究極の使命とは何かを一貫して問い続けてきたバフェットなりの考えが込められている。
つまり、株主が儲かることこそが正しい投資であり、そのような投資をするためには、その企業の内在価値や経営者の資質を一番の判断材料とすべきということである。決して目先の株価の上下にとらわれてはいけないのである。バフェットは、「10年、20年経っても欲しいと思うものを作っているかどうか、これが私の投資判断の基準です。」や、「胴元にとってよいことは、顧客にとってよいことではないことを投資家は理解すべきです。」といった名言を残している。
■究極の長期売買を実践するバフェットの投資理論
バフェットの投資理論は、デイ・トレード手法に違和感をもっている投資家には、多くの気づきと共感が得られるものである。また、企業分析のやり方や見方も、数字を重視したファンダメンタルな手法とは一線を画していることから、触発される部分も多い。さらに、新世紀の経営者や起業家のあるべき姿も詳細に書かれている。
投資に値する会社こそ、21世紀に生き残ることができるとバフェットは言い切る。成長し続ける会社の経営、経営者の資質、企業統治、会計・財務というものがどういうものかを明確に描いている点も注目に値する。こうした内容は、経営者や起業家のバイブルとなる一方、投資家にはそのような経営者のいる企業に投資をすればいいという、投資の判断材料も学べるのだ。(ZUU online 編集部)