◇緒方貞子氏や向井千秋さんの名を挙げて
　
　　来日中のミシェル・オバマ米大統領夫人と安倍昭恵首相夫人は１９日午前、東京都内の外務省飯倉公館で開かれた会合に出席した。ミシェル夫人は女子教育の重要性について講演し、日米両国が協力して途上国の女子教育を支援する方針を打ち出した。
　
　　ミシェル夫人は講演で、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏や日本初の女性宇宙飛行士となった向井千秋さんの名を挙げ「日本の女性が教育を受けていなかったらどうなっていたかを想像してほしい。女子教育を怠った時の世界が失うものの大きさが分かる」と述べ、女子教育の重要性を強調した。
　
　　ミシェル夫人は、世界で貧困やテロの脅威などで学校に通えない女子が６２００万人に上るため、女子教育を支援する取り組みを始めると表明している。両夫人は、女子教育推進のため、米政府が途上国にボランティアを派遣する「平和部隊」と日本の青年海外協力隊との協力関係を強化するために覚書を交わした。さらに、女子教育の課題に取り組む国際機関などへの支援を行うことなども確認した。
　
　　両夫人はまた、会合に参加した日本に住む女子学生らと教育について意見交換を行う。【念佛明奈】