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◇第87回選抜高校野球大会(22日、第3試合)
○木更津総合(千葉)8−3岡山理大付(岡山)●
ベンチで戦況を見つめていた木更津総合の2番・石井は「五島監督は動く」と読んだ。1点差に詰められて迎えた七回、先頭の9番・早川が左前打で出塁した場面だ。
早川の代走に矢代が送られた。先発投手を降ろす監督の覚悟を、石井は察したのだ。その後バントが決まらず1死一塁。ここで石井に五島監督からサインが来た。「ヒットエンドラン」。2−2からの5球目、西山の決め球のスライダーに食らいつき左前に運んだ。1死一、三塁とし3番・小原、4番・檜村の連続四球で追加点。いやな流れを引き戻し、この回4点を入れた。
終盤の思いきりのいい継投。これができるのも2番手への信頼が高いから。八回から登板した鈴木の背番号は1。「県大会も2人で投げてきた。どちらかが後ろにいるから、監督さんも思いきった采配ができると思う」。鈴木は2イニングを無失点で任務完了。総合力の差が競り勝つカギになった。
準優勝した昨秋の関東大会は決勝までの3試合で8得点。甲子園ではこの試合で同じだけ点を取れた。夏は2年前に経験したが、センバツは44年ぶり。五島監督は「調整が難しい」と話していたが、この日の勝利で、大きな手応えを得た。【中村有花】