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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、水星磁気圏探査機(MMO)を相模原市中央区で報道陣に公開した。欧州のアリアン5ロケットで2016年度に打ち上げ、24年1月に水星周回軌道に投入する予定。
プロジェクトは、表面探査機(MPO)の開発を担当した欧州と進められ、水星研究に貢献したイタリア人科学者の名前から「ベピ・コロンボ」計画と命名された。水星は、太陽系の最も内側にあって観測は難しいが、水星の磁場やごく微量の大気などを観測するMMOとMPOの2基体制で、水星形成過程などの解明を目指す。
MMOは八角柱で、アンテナを含めた高さは約2.4メートル、重さ約280キロ。開発費は約152億円。熱は地球軌道の最大11倍以上になるため、機体表面に鏡を多用したほか、アンテナの裏面にチタン製の断熱材を使った。
早川基(はじめ)JAXA教授は「00年ごろから計画し、やっと完成にこぎつけた。観測データ取得までに9年あり、気を引き締めたい」と話した。【大場あい】