「幸せになるにはどうすればいいか？」「どうすれば従業員に一生懸命仕事をしようと思ってもらえるか？」「身の回りの現実とそうでないものをどうすれば見分けられるか？」

　すべての答えがすでにわかっているという人もいるかもしれませんが、TEDトークのこれまでの人気動画トップ20を見れば、おそらく考えが変わるでしょう。ビル・ゲイツやスティングをはじめとするスピーカーたちが共有する、この世の最高水準の考え、最高だと証明された方法、洞察力に満ちた内容の動画がTEDのウェブサイトにはあります。そのどれもが素晴らしく一見の価値があります。

　そんなハイレベルな中にあって、ひときわ輝くトークはどんなものでしょうか？　いくつか例をあげてご紹介しましょう。面白くて、刺激的な考え方だけでなく、これまでの偏見や思い込みも覆されるはずです。これまで真実だと思っていた下記の5つのことは、TEDトークによって揺るがされるでしょう。

　1. 欲しいものを手に入れることで幸せになる

　心理学者のShawn Achor氏は、妹は自分がユニコーンだと考えることで、いかに転落後の痛みを感じずにいることができたかということを説明した後で、人生の外部要因は実際には幸せにほとんど貢献していないということを説明しています。ハーバード大学の心理学者Dan Gilbert氏は、すべてがうまくいっていない時でも、いかに人は幸せを感じることができるかを証明しています。

　2. やる気を起こさせるのが最高のリーダー

　社員が求めている報酬や達成をどのように与えるかを見極めることが、効果的な組織をつくる最善の方法だと思っているかもしれません。リーダーシップ専門家のSimon Sinek氏とTony Robbins氏は、「なぜ？」という疑問に答えることが、おそろしく力を発揮するということを、それぞれ別の方法で説明しています。

　3. 抜きん出てクリエイティブな人がいる

　クリエイティブな人が自分のチームにも欲しいと思いますよね？　結局、社員の創造性というのは、いかに社員にやる気を出させるかにかかっています。キャリアアナリストで作家、ホワイトハウスでスピーチライターとして働いた経験もあるのDaniel Pink氏によると、これまでのやる気を出させる方法というのはまったく間違っていました。『食べて、祈って、恋をして』の著者Elizabeth Gilbertさんは、ほんの少しの天才がいるというより、誰しも天才的なものを持っていると言っています。…