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世界保健機関(WHO)は2015年3月4日、成人と子どもの砂糖摂取量の最終ガイドラインを発表した。
この中で、肥満や肥満に付随する疾患を予防するために1日の糖分摂取を総摂取エネルギー量の10%未満に減らすように勧告し、さらに虫歯の予防のために5%未満に抑えることを推奨している。
ご飯やおかずの糖分にも要注意
WHOが対象とする「糖分」は、グラニュー糖や上白糖といった一般的な砂糖だけでなく、蜂蜜やメープルシロップ、無加糖のフルーツジュースに含まれるブドウ糖や果糖も含む。ただし、そのままの状態の果物や野菜、牛乳から摂取した糖分は除くとしている。
総エネルギー量の5%未満とは、BMI(肥満指数)が正常な成人の場合、小さじ6杯(約25グラム)程度の砂糖になる。では、身の回りの食品にはどの程度の砂糖が含まれているのか。2011年に東芝病院の糖尿病委員会が発表した「清涼飲料水・酒類の糖度とブドウ糖含有量」では、缶コーヒー類は10~15グラム、炭酸飲料類が40~60グラムと推計されており、缶コーヒーなら1日2本、炭酸飲料なら1本飲むとオーバーしてしまう。また文部科学省の「日本食品標準成分表2010」によると、菓子類の砂糖含有量は可食部100グラムあたり20~50グラムのものが多く、ショートケーキをひと切れ食べれば確実にオーバーする。
しかも、甘いものを我慢するだけではすまなさそうだ。WHOは、普段の食事で口にするおかず類やご飯、パン、調味料にも糖分が含まれていると指摘しており、5%未満を達成するのはかなり難しいと思われる。実際、英国栄養財団は「糖分の摂取量を5%未満にするにはほぼ一切の砂糖を取らないことが必要で、達成は困難だ」というコメントを出している。<J-CASTトレンド>