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中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で約24万人のフォロワーを持つ経済学者が9日、映画「日本沈没」に代表される日本の危機意識について論じるツイートを掲載し、多くのユーザーの注目を集めた。
ツイートは、「大和民族は“心配意識”に満ちた民族である」としたうえで、映画「日本沈没」が時代の変化とともに何度もリメイクされていると紹介。そこからは「“不”安全、“不”満足という感覚、天変地異や大地震に大津波がいつでも日本を襲う可能性がある強い恐怖感が、日本人にとってすっかり習慣化している」ことがはっきりわかると論じた。そして、中国は日本人の危機意識から学んで「『中国大衰退』という映画を撮影することができるだろうか」と問いかけた。
このツイートに対して、微博ユーザーからは「できない。『中国大復興』、『中国大富強』といったものしか撮れない」、「こういう映画、立案段階で通らなさそう……」、「撮り終わっても抹殺される」、「中国にはそういう気概はない」など、撮影しようとする人はいても当局の許可が下りないという見解が多く寄せられた。
また、「強くなるほど衰退が叫ばれ、衰退するほど振興が唱えられる」、「(中国は)自分を偉大かつ正しく見せる作品の制作が得意だ」、「メンツが国の根本」といった分析のほか、「かつて北京全体が停電する映画を撮ろうとした監督がいたけど、『パニックを生むから』って上層部に却下されたって」という話を紹介するユーザーもいた。
確かに、中国で国が存亡の危機を迎えるという内容のドラマや映画を見かけることはほとんどない。国民や国のパニックを防ぐためには、このような映画の制作を認めないことがいいのか、ある程度認めて危機意識を持たせることがいいのか。その判断は政治制度によって大きく左右される。本当に「中国大衰退」という映画が中国人の手で制作されたら、見てみたいと思う中国人は多いのではないだろうか。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)
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