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アメリカ・コロラド州で、妊娠中の女性が女に腹を切られて胎児を奪われ、その後、胎児が死亡する事件がありました。捜査当局は、女を殺人未遂容疑などで逮捕し、動機を追及しています。
殺人未遂などの疑いで逮捕されたのは、コロラド州ロングモントの元看護師ダイネル・レーン容疑者(34)です。地元警察などによりますと、レーン容疑者は現地18日、自宅で妊娠7か月のミッシェル・ウィルキンスさん(26)の腹をナイフで切り、胎児を取り出した疑いが持たれています。
レーン容疑者は犯行後、帰宅した夫に「流産した」と伝え、病院へ行きましたが、胎児の死亡が確認されました。また、被害者の女性は自力で警察に通報し、救出されました。重傷ですが命に別状はありません。
レーン容疑者は「クレイグズリスト」と呼ばれるインターネットの情報交換サイトに「ベビー服を売る」との広告を出し、被害者を自宅におびき寄せたとみられます。
アメリカメディアは、レーン容疑者が夫に対して、自分も妊娠していたと伝えていたなどと報じていますが、動機は今のところ不明です。
コロラド州の法律ではアメリカの他の多くの州と異なり、胎児が母体の外で生存していたことを証明できない限り、殺人罪を適用することが出来ません。捜査当局は現地20日に司法解剖を行うなどして、レーン容疑者に殺人罪を適用出来るかどうかを慎重に捜査する方針です。(21日07:35)