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2015年3月4日、財経網によると、春節(旧正月)期間中、日本を訪れた中国人観光客がこぞって日本製炊飯ジャーや温水洗浄便座などを購入し、品切れが続出したことで、中国メディアは「中国製の弱点だ」と批判、それに対し「日本製も中国製も品質に大差はない」と指摘する声が上がるなど、中国で一大議論を呼んだが、かつて韓国でも日本製炊飯ジャーがきっかけで、似たような出来事が起きていた。
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1983年、韓国では海外旅行が解禁されたばかりだった。釜山のある団体が民間交流で日本を訪れた際、炊飯ジャーや掃除機、カメラなど、およそ3000ドル相当の日本製品を買って帰ったことが、日本メディアによって報じられた。韓国世論はこれを「屈辱的だ」とし、日本製品の購入は密輸と見なしたほか、罰金の対象とすべきだとの声が上がり、韓国メディアが次々に日本製炊飯ジャーを取りあげる記事を掲載した。
東亜日報は1983年2月、「日本製炊飯ジャー」と題する記事を掲載し、当時の韓国国民は日本製炊飯ジャーの熱狂的信奉者で、「金浦空港に降り立つ旅客の誰もが炊飯ジャーを手にしている」「韓国に持ち込まれた炊飯ジャーは年間1万5000個で、1日平均40~60個の炊飯ジャーを日本から買って帰っている計算になる」などと伝えた。
また、製品について「日本製ジャーで炊いた米は3日たってもおいしいが、韓国の国産品は1日でまずくなる。もし国産品が良いのなら、誰も海外から買って帰ってきていない」という主婦の声も紹介した。韓国の国産品は日本製の半値以下だった。
韓国の主要メーカーはついに日本製が国産品よりも優れていることを認めたが、当時の韓国では日本製ほど高価な製品は販路が確立されていないと釈明。これをきっかけに国民の新たな需要があらためて認識されることとなり、韓国メーカーは商品開発に積極的になった。
それから30年。似たような状況が韓国から中国に場所を移して起きている。韓国人はもはや日本製炊飯ジャーを追い求めてはおらず、逆に中国人観光客が韓国製品を購入し、韓国人も国産品を好んで使うようになっている。社会の発展や企業の努力、そして世論が問題を直視した結果だろう。(翻訳・編集/岡田)