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15日、ブラジル・サンパウロで、政府に抗議して中心街を行進するデモ参加者(AFP=時事)
【サンパウロ時事】ブラジルで15日、政府に抗議する過去最大規模のデモが最大都市サンパウロなど全国の主要都市で行われた。国営石油会社ペトロブラスを舞台とする汚職疑惑をきっかけに、停滞する経済などへの国民の不満が噴出。地元紙グロボ(電子版)によると、全国で200万人が参加したとみられる。
ブラジル国旗を掲げ、主要都市の目抜き通りを埋めたデモ参加者らは、1月に2期目に入ったばかりのルセフ大統領に「出て行け」と声を上げた。政治腐敗の一掃を求めるプラカードを掲げるデモ参加者も目立った。
政府はデモを深刻に受け止め、「民衆の声に耳を傾け、汚職対策に全力を挙げる」との声明を発表した。ただ、国民の不満は根強く、来年8月に迫ったリオデジャネイロ五輪開催への反対運動につながる可能性もある。
15日、ブラジル・サンパウロで、「ルセフ大統領は出て行け」というスローガンを掲げてデモ行進する人々
デモは複数の市民団体がインターネットで呼び掛け、首都ブラジリアのほか、リオデジャネイロなどでも行われた。最大規模となったサンパウロのデモでは24人が逮捕されたが、これまでに大規模な暴動や治安当局との衝突は確認されていない。