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【チュニス=青木佐知子、本間圭一】チュニジアで日本人3人を含む外国人観光客ら23人が死亡した博物館銃撃テロ事件で、事件当時の緊迫した様子が20日、生存者の証言などで明らかになった。
一方、チュニジア政府は19日、事件現場のバルドー博物館などを公開した。
英BBC電子版は、博物館内で妻や日本人観光客と共に隠れて無事だったイタリア人男性、アルベルト・ディポルトさん(71)がイタリア紙に語った内容を報じた。
ディポルトさんは、妻の誕生祝いとして夫婦でクルーズに参加し、事件発生時は博物館内にいた。「突然、激しい銃声が聞こえ、続いて手投げ弾が爆発した」と振り返る。
ディポルトさんは、二つの陳列ケースの間に開いている窓を見つけた。銃撃犯が近づいてくる音がしたので、走って窓からバルコニーに出た。日本人4人や同じ船の仲間数人がおり、身を伏せ、手をつないで隠れていたという。
付近には、機関銃を持ったチュニジアの特殊部隊員が多数いた。そのうちの一人が目配せをして、中の様子を知らせるように合図した。
ディポルトさんが周りを見ると、少なくとも2人が倒れていて、あちこちに血が飛び散っていた。歩き回る人の足も見えた。やがて、特殊部隊員らが一斉に銃撃を始めた。「上からも下からも横からも、階段からも、至る所から撃ち始めた。私たちの近くで手投げ弾が爆発した。叫び声が響き、すべてが崩れ落ちるかのように感じた」と語った。
また、スペインメディアによると、スペイン人の夫婦2人が、治安部隊による実行犯の射殺後も、テロを恐れて一晩中、館内の部屋にとどまっていた。2人は「テロリストがまだいると思った」という。恐怖の一晩を過ごした後、警官に見つかり、19日午前に部屋を出た。